マラウィ出張 | Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

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昨年4月下旬にエルサルバドルから帰国しました。
エルサルバドルの記事は10月で終了、
その後は帰国後の記事や読書ノートを載せています。

なおヘッダー画像は新潟県長岡市にて2020年11月に撮影。

東京での仕事で二回目の海外出張先は、アフリカのマラウィという国です。7月の終わりから8月にかけて、2週間の日程でした。今のところ、来年の春頃にこの国に赴任して、何年間か滞在する可能性が大きいです。

 

例によって、仕事内容にはあまり立ち入らないことにして、ここでは、日本ではあまり知られていないこの国がどんな感じのところかを、少し分かる程度のご紹介をしましょう(いつかお話しする機会があるかもしれませんが、私がこの国の名を始めて知ったのは中学生の時でした。妹は、私がマラウィに行くと聞いて初めてこの国の名を知ったそうです)。

 

上の国名のところにウィキぺディアのリンクをはっておきましたので、どんな国か詳しくお知りになりたい方はそちらをご覧ください。あまりに知られていない国なので、簡単に説明しますと、面積は 12 万平方キロ弱なので日本の3分の1程度、人口は 1,500 万人なので九州程度ですが、人口増加率が高いので、すぐに九州を引き離すでしょう。国語はチェワ (Chewa) 語(私も空港でチェワ語の学習書を買いました)、英語も公用語になっており、中学校以上では英語で授業が行われています。

 

さて、出張中に撮影した写真です。

 

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教育省。正確には教育科学技術省 (Ministry of Education, Scinece and Technology) と言います。首都リロングウェ (Lilongwe) (人口約 90 万人)のダウンタウンから車で北に約 15 分、キャピタル・ヒル (Capital Hill) と呼ばれる行政地区の丘の上にあり、一つのランドマークになっています。しかしアフリカの小国(人口は結構大きいですが)のこと、高層ビルではありません。人影もまばらで、中央省庁にしては非常に静かでした。ウガンダの教育省が首都のど真ん中、国会議事堂の脇の、非常に喧騒の多い地区にあったのとは対照的です。なお、建物の中央、玄関の先に突き出しているのは、八角形の形をした会議室で、ここで重要会議や儀式が開かれます。

 

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今回の出張でも長距離移動をして、首都から車で4、5時間のところにある南部のゾンバという町に行きました。その道中に撮った写真です。特に特徴のない写真ですが、典型的な地方の集落・町の景色がお分かりになるのではと思ってここに掲載しました。

 

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ゾンバの近く、車で首都の方向に 15 分ほど戻ったところに、ドマシ (Domasi) という小さい町があります。ここに、この国最大の教員養成校、ドマシ教員養成大学 (Domasi College of Education, DCE) があります。付属小学校と付属中学校を持ち、かなり大きな学校です。訪れた時は夏休みだったので、学生も全く見かけず、しーんと静まり返っていました。しかし私たちの一行は、施設を見学したり、教官や校長と会ってちゃんと業務をこなしました。

 

なお、このドマシ教員養成大学、今年の7月をもって、ゾンバにあるマラウィ大学チャンセラー校の教育学部を吸収合併し、教員養成大学自体はマラウィ大学に併合されました。しかし、まだ名目上の再編成で、教官、学生、施設、カリキュラム等々がどうなっていくかは今後の話です。

 

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背後にゾンバ高地 (Zomba Plateau) を望みます。最高地点は標高 2087 メートルだそうです。ちなみに、マラウィの最高峰はムランジェ山 (Mount Mulanje) で、標高 3002 メートルとのことです。この山の周囲は高原地帯で茶畑が広がり、宿泊施設もあるようなので、長期滞在ということになったら、是非リゾートに行ってみたいところです。

 

ゾンバ (Zomba)(←Wikipedia では英語版の方がはるかに詳しい説明が載っています)は人口 10 万人程度で、この国第4の都市だということです。かつては首都であったとのことで、更にマラウィ大学の本部もここにあって文化都市なので、さながらマラウィの京都といったところでしょうか。以前は首都だったという割には静かな感じがします。いや、落ち着いた感じというべきか。

 

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宿泊した場所はアニーズ・ロッジ (Annie's Lodge) というホテル。平屋の客室棟が斜面に並ぶ、この町としては最高級の宿です。

 

朝晩は曇りがちな天候でした。もし読者の皆さんに「アフリカは暑い」という先入観があるなら、それをぶち壊していただきたいです。アフリカの中でも、確かにサハラ砂漠周辺地域であれば、日中は灼熱地獄かもしれません。しかしこの時期の、この国の高地 (ゾンバは標高約 1,000 メートル) は、昼間は過ごしやすいのですが、朝晩の冷えることと言ったら! 気温の変化で季節を定めるとすれば、この時期は間違いなく「冬」です。日が暮れると持って来ていた厚めのトレーナーを着たのですが、晩は震えながら同行者の日本人と一緒にビールを飲んでいました(そんなに寒い思いをしてまで、何故ビールを飲むのかは聞かないでください)。Wikipedia によると、この時期のゾンバでの平均日中最低気温は 12 ℃とありますが、この日は 10 ℃を切っていたのではないかと思います。とにかく、アフリカは寒い!

 

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これはかなり仕事が入っていますが、ゾンバにある、マラウィ教育研究所 (Malawi Institute of Education, MIE) です。教育調査を行っているほか、教育カリキュラムの作成、教育に関する広報活動を行っています。国家機関としてのMIEで特に重要な機能は、何と言っても国家カリキュラムの作成です。

 

申し訳ありませんが、ここで誰と会って何をしたかについてはご勘弁ください。

 

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首都に戻って、この食堂?b>STECKER'S RESTAURANTは、リロングウェのダウンタウンの一角、 Old Town Mall の向かい側にあります。唐突になぜこの店をご紹介するかというと、我が日本からの出張団のお気に入りの店で、2週間の間に4回も入ったからです。

 

一般に、マラウィではレストランで食事が出てくるのにかなりの時間を要します。極端な場合、今回の出張で最もひどかったのは、同行者の一人が、ある店であるメニューを注文したら、一時間待った挙句、店員に「今は品切れで」と言われたことです(「それならもっと早く言えよ!」って感じです)。この国では昼休み2時間が標準です。これほど長い理由はそこにもある、ということがお分かりになると思います。

 

で、写真の STECKER'S RESTAURANT では、メニューが少ない(3、4種類の主菜に、ライスか「ンシマ (nsima)」と呼ばれる白トウモロコシの主食のいずれかの組み合わせ)おかげか、注文してから品が出てくるまでが実に早い(10 分程度)。せっかちな日本人には、これがありがたいのでした(なお、主菜は牛肉、鶏肉、魚といったところです)。

 

出張中の出来事はまだまだ色々あるのですが、仕事の中身に突っ込んでも(私としては)嬉しくないので、このあたりで。