良寛の里と越後丘陵公園 | Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

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エルサルバドルに単身赴任中。
気候がいいので日本よりよほど健康的な生活を送っています。
ドライブ旅行をぼちぼちしていますが、
この国で最も注意しなければならないのは交通事故。
今や治安以上に大きなリスクです。

なおヘッダーは2020年に新潟県長岡市にて撮影。

今年のゴールデンウィークでは、前半の3連休には新潟の実家に帰省、中2日の5月1日と2日は出勤ですが、娘の幼稚園は9連休なので、妻と娘はそのまま新潟に残って6日に埼玉に戻ることにしました。

 

つまり、私は3日から6日まで一人で過ごす休暇ということなります。

 

どこかに観光旅行するのもいいのですが、ホテル代などが跳ね上がるこの時期、なるべく出費せずに済ませたいところです。

 

そこで、ゴールデンウィーク中も費用が上がらない旅行で思いついたのが、信州奥蓼科への温泉旅行です。

 

その話は次の記事で書くことにして、今回は、前半の連休で家族、実家の母と一緒にドライブに行った先をご紹介します。

 

レンタカーを借り出すときに、早朝に起きた関越自動車道の高速バス事故のニュースを店の人から聞きます。

気をつけて運転しなければ。

 

行った先は長岡市。車を借りるまでは、松之山か松代芝峠に日帰り温泉で行ってこようかとも考えていたので、レンタカー店の人には行き先を十日町方面と言っていたのですが、その後家族と相談して、変更です。

 

まず訪れたのが、旧和島村の「良寛の里」。4、5年前に大河内分水の国上山(くがみやま)に行き、良寛の住んでいた五合庵などを見学しましたが、今回は、彼が晩年住んでいて最後に亡くなった土地を訪れました。

 

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良寛の里美術館には、彼の遺した書や、彼の言葉を現代の書家がしたためた作品などが展示されています。

 

娘はそんなのには全く興味もないので、別の部屋で鞠遊びです。妻が面倒を見ます。

 

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その隣にある、菊盛記念美術館。ロダンや高村光太郎を初めとした彫刻を中心に展示されています。光を多く採り入れた明るいロビーです。

 

この美術館を寄贈した菊盛嘉雄という方、どういう人物なのか、インターネットで調べてみたのですが、名誉市民で平成 13 年頃に亡くなったという以外は、ほとんど情報がありません。何をやってこれだけのコレクションをするだけの財を成したのか。係員に聞いておけばよかった。

 

これらの美術館を含め、「良寛の里」は平成3年にオープンしたという話です。ゴールデンウィークの晴れた日なのに、残念ながら来客がちらほらなのは、ちょっと寂しいかもしれません。入館料は良寛の里美術館が大人 500 円、菊盛記念美術館との共通入館券は 800 円。

 

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良寛の里から村(現在は長岡市ですが、旧和島村)に下りてきて、家並みの中にある隆泉寺に、良寛の墓があります。

 

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転がっている岩を山からそのまま持ってきたような形をした墓石ですが、大きくて立派です。

 

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この村に来たもう一つの目的は、新潟の地酒「清泉」を製造している、久須美酒造を訪れてみること。実際のところ、私にとっては、良寛の里はむしろついでで、こちらの方が主目的でした。

 

しかし残念ながら、一般者の蔵見学と酒の小売は受け付けていないとの看板が入口に立っていました。しかも本日は日曜日。人の気配もありません。

 

それでも、のどかな里山に静かに佇む酒造所の建物を見て、酒の味を思い出すだけでも、私としては満足です。

 

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娘があぜで小さな小さなアマガエルを見つけました。本人は持ち帰って育てたいと言いましたが、どうせ死なせてしまうのがオチなので、その場で逃がせてあげました。
 
 
 
最初のうちはどこかの温泉にも寄ろうかとも考えていたのですが、出足がやや遅かったことと、途中で予想外に時間を費やしたので、もうあまり多くの時間は残っていません。カーラジオのFMで、長岡の悠久山公園の桜が満開との話だったので、まずはそちらに車を向けます。

 

しかし、来てみると、見える限りの桜の木は、もう花がかなり散りかけています。そしてそれ以上に花見の気を萎えさせたのが、大混雑。車を停める場所を見つけるのも大変そうで、至る所で係員が満車の合図をしています。これでは落ち着いて楽しめそうもない、と思ったので、結局、悠久山公園には入らずに、越後丘陵公園に行くことにしました。

 

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陽気がいいとあって、こちらも、かなりの人出です。

 

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こちらはチューリップが満開です。これは綺麗。
 

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爽やかで和やかな気分にさせてくれます。

 

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娘はしばらく遊具で遊びます。妻が面倒を見て、私と母はチューリップの後は、芝地の脇に並ぶ露店で焼きそばや餅を食べます。そのうちに妻と娘も戻って来て、一緒に食べます。

 

さんざん旅行をしている私も、こんな気分のレジャーをした一日が久し振りのような気がしてきます。

 

そうこうしているうちに、夕暮れが近づいてきました。柏崎に戻ります。

 

ゴールデンウィークの帰省での、我が家の行事でした。