今回は続き。
予告通り、アラム人、フェニキア人、ヘブライ人を紹介していきます。
アラム人はダマスクス(現シリアの首都)を中心に陸上貿易で栄えた民族です。
西アジアの共通商業用語になったアラム文字を発明し、これは様々な東方文字の源流になりました。
例えば
・中国東北部の満州文字
・大陸の商業活動で活躍したソグド人のソグド文字
・13世紀に栄えたモンゴル民族のモンゴル文字
・トルコ系の突厥文字
などです。
それぞれ登場した時にもう一度紹介しますね。
さて、続いては地中海貿易で栄えたフェニキア人。
シドン・ティルスなどの都市を建設し、ティルスにはカルタゴという植民市を作りました。
植民市とは戦争などで勝ち取った、いわゆる植民地みたいなものです。
彼らのもうひとつの実績は、アルファベットの源になったフェニキア文字を作ったということです。
一番ボリューミーなのは次に紹介するヘブライ人。
前1500年頃、一部はエジプトの圧政から逃れるためにパレスチナへと移住しました。
モーセの十戒で有名なモーセ。
実際に海を割ったかどうかは定かではないです(まぁ、諸説あるらしいですけど)が、彼がエジプトからの脱出を指揮したらしいです。
このあたりのことは旧約聖書にお任せするとして、彼らのその後について解説しましょう。
ヘブライ人が栄えた時の王、ダヴィデ。
都となり、ユダヤ教、キリスト教などの宗教の聖地となっているイェルサレムを建設。
次のソロモン王の時、ヘブライ人は最盛を迎えました。
ソロモン王の死後、王国は南北に二分されました。
北のイスラエル王国は後にアッシリアに滅ぼされました。
そして南のユダ王国では前6世紀ごろ、古バビロニアの後に興った新バビロニアによって住民の一部がバビロニアに連行されるバビロン捕囚と呼ばれる事件が起こりました。
この事件でイェルサレムを攻略されたユダ王国は滅んでいくことになりますが、この事件をきっかけにある宗教が生まれます。
そう、ユダヤ教です。
ヤハウェを唯一絶対の神とする一神教で、ヘブライ人のみが救済されるという選民思想や、救世主(メシア)の出現を待つなどの特徴があります。
さて、これで一通り説明できたと思います。
最後に、今回紹介した民族はセム系三民族と呼ばれるのですが、エジプトという強大な国家があったにも関わらず、活躍できたのには理由があります。
それは、また次回。