タイトルでほぼ出落ち。
1、甘ったるいYoosu。
YCの声は色気があっていいよね、とJS。
俺はJSの声が好きだよ、とYC。
2、切ないKiss couple(Yoomin)。
分裂時に、別れを告げる時でさえ、悲しいほど甘い声、とCM。
3、エロいChunjae。
ただでさえエロいのに、こういうときは尚更、とJJ。
ヒョンだって人のこと言えないじゃない、とYC。
4、ギャグい2U。
YCの声は色気があっていいよね、と天然YH。
想像を巡らせて真っ赤になるYC。
「一瞬、チャニ兄がキスするのかと思った」
チャンジョはそう言って、末っ子らしく笑った。
もう一人の末っ子のリッキーがさっき「迫力があって格好よかった」と言ってくれたMVのシーンのことだ。
そのシーンで、僕とチョンジは言い合いの喧嘩をしている。
「あれ、争ってる場面だよ」
「うん、知ってる」
ストーリーは覚えてる、とチャンジョは言う。
「チャニ兄は恋してる表情が上手いから」
だって、一人の女性を取り合う設定だから。
チョンジの演技が上手くても、別に僕の役に対してじゃない。
「一瞬だけ、ね」
チャンジョは笑顔のまま念を押すように付け加える。
一瞬だけ、僕とチョンジがキスをするのかと、チャンジョは思ったという。
ふと視線を上げると、部屋の反対側にいるチョンジと目が合った。
チョンジはキレイに笑い、僕は頬が熱くなるのを感じて、思わず目を逸らした。
*
目が合ったから、笑いかけたら、ハっとした様子で顔を背けられた。
そしてそのまま、エルジョーは俺に背中を向けた。
向かい合うチャンジョは笑いながら、和やかに話をしている。
なんだよ、それ。
「チャニ兄、どうしたの?」
ニエルの声で我に返り、でも返事は少し不機嫌になった。
「ん、別に」
俺の視線の先を見て、ニエルが思い出したように言う。
「そういえば、MVでさ」
「うん」
「チャニ兄とビョンホン兄のシーン、ちょっとドキっとしちゃった」
ニエルの表情は変わらず明るい。
「なんか二人がキスしそうに見えて」
キスしそうなくらい親密なその相手に、俺は何故か背を向けられているんだけど。
口に出す訳にもいかず、苦笑いしてみせた。
俺の生返事を気にせず、ニエルは話を続けてくれる。
後姿でも分かる、楽しげな様子。
目を逸らされた時の顔を思い出して、苛立ちが募る。
こういうことは我慢していても埒があかない。
俺はニエルとの会話を切り上げ、エルジョーに近付いた。
「ビョンホン」
声をかけると、あからさまに驚かれる。
俺の気のせいじゃなく、やっぱり意識的に避けたんだ。
「何?」
「今、ちょっといい?」
「‥‥いいけど」
俺はエルジョーの手を取り、部屋を出た。
そのまま廊下を抜けて、人気のない場所まで行く。
その間エルジョーは黙って、ただ俺に引き摺られていた。
「何が気に入らないのか、はっきり言って貰える?」
立ち止まって振り返ると、単刀直入に聞いた。
エルジョーは何度か瞬きして、顔を伏せる。
「気に入らないとかじゃない」
「じゃあ何で避けようとするわけ」
強くなる語気を抑えられず、俺は尋ねる。
エルジョーは息を吸って沈黙した後、小さな声で言った。
「あの、喧嘩のシーン」
「うん」
「あのシーンで」
「あのシーンで?」
エルジョーはさらに深くうつむいて、ゆっくりと言う。
「キス、するのかと思ったって、言われたんだ、ジョンヒョンに」
「それ、俺も言われた」
「え?」
少し驚いたようにエルジョーが顔を上げたので、俺は付け加える。
「ジョンヒョンじゃなくてダニエルからだけど」
「そう」
全部言いました、という風のエルジョーに尋ねる。
「それで?」
エルジョーはきょとんとして、俺の顔を見返した。
「それでって?」
「それだけ?」
キスするかと思ったとチャンジョに言われた。
だから何だというのか。
視線で言葉を促すと、エルジョーの耳が赤く染まった。
「考えなかった? ダニエルに言われて」
言いながら、また顔を伏せる。
そうか、考えたんだ、エルジョーは。
ニエルに言われたときに、確かに俺も考えて、でもそのまま流した。
だって、別に――。
ああ、どうして思い付かなかったんだろう。
別になんでもない、なんて、エルジョーは思わなかったんだ。
*
恐る恐るチョンジを見上げると、その顔はもう怒っていなかった。
その代わり、思いつめたように見えて、僕は声をかける。
「チャニ?」
チョンジは呼びかけには答えず、ただ僕の顔を見つめた。
その瞳から考えが読み取れなくて、僕は少しだけ不安になる。
「ビョンホン」
名前を呼ばれたかと思うと、両手で顔を包まれる。
そして目を閉じる間もなくキスをされた。
性急さとは裏腹な、優しい、触れるだけの。
「俺は、あのMVがなくても」
唇が離れると、チョンジは低くした声で囁いた。
「誰にも何も言われなくても、ずっと考えてる」
キスしたいって。
僕は頬が熱くなっているのを感じて、チョンジの肩に顔を伏せた。
チャンジョはそう言って、末っ子らしく笑った。
もう一人の末っ子のリッキーがさっき「迫力があって格好よかった」と言ってくれたMVのシーンのことだ。
そのシーンで、僕とチョンジは言い合いの喧嘩をしている。
「あれ、争ってる場面だよ」
「うん、知ってる」
ストーリーは覚えてる、とチャンジョは言う。
「チャニ兄は恋してる表情が上手いから」
だって、一人の女性を取り合う設定だから。
チョンジの演技が上手くても、別に僕の役に対してじゃない。
「一瞬だけ、ね」
チャンジョは笑顔のまま念を押すように付け加える。
一瞬だけ、僕とチョンジがキスをするのかと、チャンジョは思ったという。
ふと視線を上げると、部屋の反対側にいるチョンジと目が合った。
チョンジはキレイに笑い、僕は頬が熱くなるのを感じて、思わず目を逸らした。
*
目が合ったから、笑いかけたら、ハっとした様子で顔を背けられた。
そしてそのまま、エルジョーは俺に背中を向けた。
向かい合うチャンジョは笑いながら、和やかに話をしている。
なんだよ、それ。
「チャニ兄、どうしたの?」
ニエルの声で我に返り、でも返事は少し不機嫌になった。
「ん、別に」
俺の視線の先を見て、ニエルが思い出したように言う。
「そういえば、MVでさ」
「うん」
「チャニ兄とビョンホン兄のシーン、ちょっとドキっとしちゃった」
ニエルの表情は変わらず明るい。
「なんか二人がキスしそうに見えて」
キスしそうなくらい親密なその相手に、俺は何故か背を向けられているんだけど。
口に出す訳にもいかず、苦笑いしてみせた。
俺の生返事を気にせず、ニエルは話を続けてくれる。
後姿でも分かる、楽しげな様子。
目を逸らされた時の顔を思い出して、苛立ちが募る。
こういうことは我慢していても埒があかない。
俺はニエルとの会話を切り上げ、エルジョーに近付いた。
「ビョンホン」
声をかけると、あからさまに驚かれる。
俺の気のせいじゃなく、やっぱり意識的に避けたんだ。
「何?」
「今、ちょっといい?」
「‥‥いいけど」
俺はエルジョーの手を取り、部屋を出た。
そのまま廊下を抜けて、人気のない場所まで行く。
その間エルジョーは黙って、ただ俺に引き摺られていた。
「何が気に入らないのか、はっきり言って貰える?」
立ち止まって振り返ると、単刀直入に聞いた。
エルジョーは何度か瞬きして、顔を伏せる。
「気に入らないとかじゃない」
「じゃあ何で避けようとするわけ」
強くなる語気を抑えられず、俺は尋ねる。
エルジョーは息を吸って沈黙した後、小さな声で言った。
「あの、喧嘩のシーン」
「うん」
「あのシーンで」
「あのシーンで?」
エルジョーはさらに深くうつむいて、ゆっくりと言う。
「キス、するのかと思ったって、言われたんだ、ジョンヒョンに」
「それ、俺も言われた」
「え?」
少し驚いたようにエルジョーが顔を上げたので、俺は付け加える。
「ジョンヒョンじゃなくてダニエルからだけど」
「そう」
全部言いました、という風のエルジョーに尋ねる。
「それで?」
エルジョーはきょとんとして、俺の顔を見返した。
「それでって?」
「それだけ?」
キスするかと思ったとチャンジョに言われた。
だから何だというのか。
視線で言葉を促すと、エルジョーの耳が赤く染まった。
「考えなかった? ダニエルに言われて」
言いながら、また顔を伏せる。
そうか、考えたんだ、エルジョーは。
ニエルに言われたときに、確かに俺も考えて、でもそのまま流した。
だって、別に――。
ああ、どうして思い付かなかったんだろう。
別になんでもない、なんて、エルジョーは思わなかったんだ。
*
恐る恐るチョンジを見上げると、その顔はもう怒っていなかった。
その代わり、思いつめたように見えて、僕は声をかける。
「チャニ?」
チョンジは呼びかけには答えず、ただ僕の顔を見つめた。
その瞳から考えが読み取れなくて、僕は少しだけ不安になる。
「ビョンホン」
名前を呼ばれたかと思うと、両手で顔を包まれる。
そして目を閉じる間もなくキスをされた。
性急さとは裏腹な、優しい、触れるだけの。
「俺は、あのMVがなくても」
唇が離れると、チョンジは低くした声で囁いた。
「誰にも何も言われなくても、ずっと考えてる」
キスしたいって。
僕は頬が熱くなっているのを感じて、チョンジの肩に顔を伏せた。
ふと風に当たりたくなって店を出た。
外の冷たい空気に、思わず両手を擦り合わせると、背後で声がした。
『うわ、寒い!』
振り返ると、寒そうに肩を竦めたキソプがいた。
「キソプ、どうしたの」
同じように手を合わせ息を吐きかけ、寒いね、と笑顔を見せている。
『スヒョン兄が出てくの見えたから』
付いてきたというのか。
よりによって馬鹿天使に見咎められるとは。
「上、着てきたらよかったのに」
自分はコートを持って出たが、キソプは室内にいたときのまま。
真冬の夜には薄着過ぎる。
『はは、そうだね』
そう言って笑いながら、手に息を吐く。
その手を取って引き寄せ、そのまま抱きしめた。
すでに冷え始めたキソプの身体が、できるだけコートの中に入るように。
『ヒョン、あったかい』
俺は腕に力を込めながら、火照った頭を夜風が醒ましてくれるように祈った。
外の冷たい空気に、思わず両手を擦り合わせると、背後で声がした。
『うわ、寒い!』
振り返ると、寒そうに肩を竦めたキソプがいた。
「キソプ、どうしたの」
同じように手を合わせ息を吐きかけ、寒いね、と笑顔を見せている。
『スヒョン兄が出てくの見えたから』
付いてきたというのか。
よりによって馬鹿天使に見咎められるとは。
「上、着てきたらよかったのに」
自分はコートを持って出たが、キソプは室内にいたときのまま。
真冬の夜には薄着過ぎる。
『はは、そうだね』
そう言って笑いながら、手に息を吐く。
その手を取って引き寄せ、そのまま抱きしめた。
すでに冷え始めたキソプの身体が、できるだけコートの中に入るように。
『ヒョン、あったかい』
俺は腕に力を込めながら、火照った頭を夜風が醒ましてくれるように祈った。
『ずっと起きてたの?』
眠そうな声を聞いて、新聞から顔をあげた。
「一応寝たんだけど、目覚めちゃって」
あくびしながら、キソプはテーブルの向かいに座った。
『イライだけ?』
早く起きたはずの二人の姿を探して視線が部屋をさまよう。
「散歩するって出ていった」
俺は新聞を置いて立ち上がる。
「コーヒー入れるけど飲む?」
飲み終わったマグを見せながら尋ねる。
『あ、うん、貰う』
キソプは答えて、またひとつ大きなあくびをする。
新聞を取って開いては見るものの、読んでいるようには見えない。
「眠れなかった?」
朝に弱いタイプではないはずなのに。
『そういうわけじゃないんだけど』
口ではそう言いながら、キソプはあくびを噛み殺した。
「俺じゃないんだから」
思わず笑いながら言う。
『本当だね』
つられたのか、やっと笑顔になったので、少し安心する。
俺は二人分のコーヒーを手に、椅子の前に立つ。
キソプは新聞を綺麗に畳みながら、どこか上の空だ。
自分の分を席に置き、テーブルを回る。
「どうぞ」
言ってマグを手渡す。
『ありがとう』
キソプは受け取って、一口飲むと、大きく息を吐いた。
『おいしい』
顔を上げたキソプに尋ねる。
「目は覚めた?」
笑みは消えていないが、まだ眠たげな様子だ。
『ほとんどね』
俺はキソプの手からマグを取り上げて、テーブルに置く。
それから身体をかがめて、キスをする。
コーヒーを味わうように、新聞を畳む様に、丁寧に、丹念に。
俺のシャツを握る手を感じながら。
唇が離れると、キソプはあくびではなく吐息を飲み込んだ。
「これならどう?」
顔は離さずに、目を見つめて尋ねた。
『覚めた、完全に』
その目は潤んで、でも見開かれていて、もう眠そうではなかった。
眠そうな声を聞いて、新聞から顔をあげた。
「一応寝たんだけど、目覚めちゃって」
あくびしながら、キソプはテーブルの向かいに座った。
『イライだけ?』
早く起きたはずの二人の姿を探して視線が部屋をさまよう。
「散歩するって出ていった」
俺は新聞を置いて立ち上がる。
「コーヒー入れるけど飲む?」
飲み終わったマグを見せながら尋ねる。
『あ、うん、貰う』
キソプは答えて、またひとつ大きなあくびをする。
新聞を取って開いては見るものの、読んでいるようには見えない。
「眠れなかった?」
朝に弱いタイプではないはずなのに。
『そういうわけじゃないんだけど』
口ではそう言いながら、キソプはあくびを噛み殺した。
「俺じゃないんだから」
思わず笑いながら言う。
『本当だね』
つられたのか、やっと笑顔になったので、少し安心する。
俺は二人分のコーヒーを手に、椅子の前に立つ。
キソプは新聞を綺麗に畳みながら、どこか上の空だ。
自分の分を席に置き、テーブルを回る。
「どうぞ」
言ってマグを手渡す。
『ありがとう』
キソプは受け取って、一口飲むと、大きく息を吐いた。
『おいしい』
顔を上げたキソプに尋ねる。
「目は覚めた?」
笑みは消えていないが、まだ眠たげな様子だ。
『ほとんどね』
俺はキソプの手からマグを取り上げて、テーブルに置く。
それから身体をかがめて、キスをする。
コーヒーを味わうように、新聞を畳む様に、丁寧に、丹念に。
俺のシャツを握る手を感じながら。
唇が離れると、キソプはあくびではなく吐息を飲み込んだ。
「これならどう?」
顔は離さずに、目を見つめて尋ねた。
『覚めた、完全に』
その目は潤んで、でも見開かれていて、もう眠そうではなかった。
「何か用?」
二人だけになったタイミングを待って言ってみた。
『え? 別に何もないけど』
きょとんとした様子で返される。
「ずっと俺のこと見てたでしょ」
振り返るたびに目が合って、視線を逸らそうともしなかった。
『そんなことないよ』
自分で気付いてないのか。
立ち上がり、キソプの隣に移動する。
肩に腕をかけると、微かに震えたのが分かる。
顔を覗き込めば、「精一杯」を隠そうとする瞳が揺れる。
なんだ、自覚してるんだ。
『何?』
「何だと思う?」
訊ねると、答える声が掠れた。
『ジェソプの考えることは分からないよ』
さらに肩を引き寄せ、顔を近付ける。
首を少しだけ傾けると、キソプが目を閉じた。
なんだ、分かってるじゃないか。
では、遠慮なく。
二人だけになったタイミングを待って言ってみた。
『え? 別に何もないけど』
きょとんとした様子で返される。
「ずっと俺のこと見てたでしょ」
振り返るたびに目が合って、視線を逸らそうともしなかった。
『そんなことないよ』
自分で気付いてないのか。
立ち上がり、キソプの隣に移動する。
肩に腕をかけると、微かに震えたのが分かる。
顔を覗き込めば、「精一杯」を隠そうとする瞳が揺れる。
なんだ、自覚してるんだ。
『何?』
「何だと思う?」
訊ねると、答える声が掠れた。
『ジェソプの考えることは分からないよ』
さらに肩を引き寄せ、顔を近付ける。
首を少しだけ傾けると、キソプが目を閉じた。
なんだ、分かってるじゃないか。
では、遠慮なく。
愛したことが罪なら
出逢ったことへの罰なら
ねえ女神様
何度生まれ変わっても
僕はこの罪を犯すよ
僕はこの罰を受けるよ
*
Hominで考えた後、もしこれがYunjaeだったら、空港で出会っちゃうんだろうな、と思ったのが最初。
同じように空港で、二人はすれ違い、先にYHが振り向き、その後でJJが振り向き、何もなく終わるかなーと思わせておいて、出発ゲートに入る直前のJJを呼び止めるYH。
「どこかでお会いしたことありませんか」
長いはずの運命の道程にバイパスを発生させる能力があるのがYunjae。あはは。
しかしYunjaeだとしたら、運命に追われている感覚を持つのはYHではなくむしろJJだろう。
あと初代JJは、神であるYHと友人になったのではなく恋に落ちたということで。それでYHが好きな女神に嫉妬されて殺された。だから最初に生まれ変わったときも恋人同士。性別はその時々で違ってもいい。
Hominはベースが「悲しみ」だけど、幸福なときは地に足の着いた幸福。
一方のYunjaeは、高揚感のある幸福の中の一筋の不安というか、運命のクレヴァスを飛び越える軽やかさと危うさというか、失われるものとしての平安というか‥。あはははは。
でもYunjaeで転生と来たら、痛々上等で突っ走るべきかと。
たぶん続く。
出逢ったことへの罰なら
ねえ女神様
何度生まれ変わっても
僕はこの罪を犯すよ
僕はこの罰を受けるよ
*
Hominで考えた後、もしこれがYunjaeだったら、空港で出会っちゃうんだろうな、と思ったのが最初。
同じように空港で、二人はすれ違い、先にYHが振り向き、その後でJJが振り向き、何もなく終わるかなーと思わせておいて、出発ゲートに入る直前のJJを呼び止めるYH。
「どこかでお会いしたことありませんか」
長いはずの運命の道程にバイパスを発生させる能力があるのがYunjae。あはは。
しかしYunjaeだとしたら、運命に追われている感覚を持つのはYHではなくむしろJJだろう。
あと初代JJは、神であるYHと友人になったのではなく恋に落ちたということで。それでYHが好きな女神に嫉妬されて殺された。だから最初に生まれ変わったときも恋人同士。性別はその時々で違ってもいい。
Hominはベースが「悲しみ」だけど、幸福なときは地に足の着いた幸福。
一方のYunjaeは、高揚感のある幸福の中の一筋の不安というか、運命のクレヴァスを飛び越える軽やかさと危うさというか、失われるものとしての平安というか‥。あはははは。
でもYunjaeで転生と来たら、痛々上等で突っ走るべきかと。
たぶん続く。
雨。
霧雨。
じっとりと服が濡れて、靴の中にも泥が染み込んでくる。
暑い。
夏ではないはずなのに、動くと蒸し暑く感じる。
ぬるい雨が降り続いているせいで、汗をかくこともできない。
地面はぬかるんでいて、一歩ごとに足が沈み込む。
重くなった靴で、なかなか前へ進まない。
(行かなきゃ)
道の先はぼやけていてよく見えず、ただ焦燥感だけが湧き上がった。
*
「ケビン、そこ僕のベッドだよ」
突然の声に驚いて目を開けた。
天井ではなく、見慣れない壁が目に飛び込んでくる。
ベッドの上段だ。
「寝てたの? ごめん、起こしちゃった?」
声の方を見ると、こちらを覗き込むキソプがいた。
そうだ。ちょっとだけ休むつもりでベッドを借りた。
結局そのまま寝てしまったらしい。
「顔色悪いね。汗かいてるけど大丈夫?」
キソプはベッドに座り、僕の額に手を伸ばす。
ひんやりと触れる掌が心地良い。
「熱計った方がいいかな」
頭は霞がかり、身体は重かったが、体調を崩した感じはなかった。
ただ胸の中に灰色の何かが居座っている気がした。
「大丈夫、疲れてるだけだから」
「そう?」
「うん。でも、もう少しだけ貸して」
「いいよ。ゆっくり休んで」
立ち上がろうとするキソプを引き止める。
「起こしてくれてありがとう」
「え?」
「さっき、夢見てたんだ」
「夢?」
「うん、内容はよく覚えてないけど」
キソプの手を取って、瞼を閉じる。
「嫌な夢だった」
目をぎゅっと瞑って、眉間を押さえた。
心に立った澱を沈めるように、深く息をする。
不安と焦りと不快感。
その感情の源が分からないせいで、さらに不快さが増す。
眠っているときに夢なんて見なくていいのに。
「もうひとつだけお願い」
僕は目を開けて、キソプを見た。
「何?」
「寝るまででいいから、一緒にいてくれる?」
いいよ、と微笑み、キソプは隣で横になる。
枕を半分分け与えて目を閉じると、優しく囁く声がした。
「もし、また何か夢を見たら」
言葉が止まって、唇が僕の瞼に触れる。
「夢の中で僕を呼んでよね」
頭を胸元に引き寄せられた僕は、空いている方の腕をキソプの背中に回して、意識を手放した。
*
雨。
霧雨。
しっとりと服が濡れて、素足は泥の中に沈む。
夏ではないが、温かい雨が降っているお陰で寒くはなかった。
道の先はぼやけていてよく見えない。
(誰かが待ってくれてる)
何故かそう感じて、僕は歩き出した。
双子設定の写真とBefore U GoのMVを見て。
文章より映像の方がイメージなんだよなこれ。
CPものではない。
次は、もうちょっと近付いて、その次は、またさらに近付いて、という風に続いてゆく。たぶん。
*
現在。
雨の中、CMの亡骸を抱くYH。
悲しみながらも、意志の込もった目で空を見上げる。
過去。
ファンタジー風な朝鮮王朝時代?
良く働くCMと、それを遠くから見つめるYH。
YHは神で、人の姿を借りてCMと友人になる。
争いが続く神々の世界にいたYHにとって、CMとの時間は支えとなったが、やがて人間界も戦争に。
CMは命を落とし、その亡骸を遠くから見つめるYH。
争い続ける神々に背を向け去っていくYH。
さっきより時代が下った頃。
良く働くCMと、偶然出会う人間YH。
二人は友人となり、しばらくの間ともに過ごす。
しかし、CMは実は病気で、命を落とす。
CMのベッドの横で、悲嘆にくれるYH。
さらに年代が下った頃。
幼い少年を連れた女性。
女性が訪れたのは、よく似た別の女性が住む家。二人は姉妹。
その姉妹にも同年代の息子がいる。
少年二人は引き合わされ、仲良く遊ぶ。
二人は成長し、一人目の女性の息子はYHに、姉妹の女性の息子はCMになる。
そしてある日、CMは列車事故に遭う。
迎えに来たターミナル駅で、モノクロテレビに映るニュースを見ながら、言葉を失うYH。
現在。
おそろいの服を着ている二人の少年。二人は双子。
二人は成長し、それぞれCMとYHになる。
CMは外事の、YHは海事の特殊部隊に勤務するように。
このあたりで某大所帯ユニットのSWさんが友情出演しそうですね。
任務の途中、裏切り者の罠にはまったCM。
YHがそれに気付いて駆けつけるもすでに遅く、雨の埠頭で命を落とすCM。
ここで冒頭のシーンが再び。
未来。
国際空港。到着ゲートから現れるYH。
出発ゲートへ向かおうとしているCM。
二人はすれ違い、先にYHが振り向き、その後でCMが振り向き、結局出会わない。
お互いに背を向けて歩いてゆく二人。
文章より映像の方がイメージなんだよなこれ。
CPものではない。
次は、もうちょっと近付いて、その次は、またさらに近付いて、という風に続いてゆく。たぶん。
*
現在。
雨の中、CMの亡骸を抱くYH。
悲しみながらも、意志の込もった目で空を見上げる。
過去。
ファンタジー風な朝鮮王朝時代?
良く働くCMと、それを遠くから見つめるYH。
YHは神で、人の姿を借りてCMと友人になる。
争いが続く神々の世界にいたYHにとって、CMとの時間は支えとなったが、やがて人間界も戦争に。
CMは命を落とし、その亡骸を遠くから見つめるYH。
争い続ける神々に背を向け去っていくYH。
さっきより時代が下った頃。
良く働くCMと、偶然出会う人間YH。
二人は友人となり、しばらくの間ともに過ごす。
しかし、CMは実は病気で、命を落とす。
CMのベッドの横で、悲嘆にくれるYH。
さらに年代が下った頃。
幼い少年を連れた女性。
女性が訪れたのは、よく似た別の女性が住む家。二人は姉妹。
その姉妹にも同年代の息子がいる。
少年二人は引き合わされ、仲良く遊ぶ。
二人は成長し、一人目の女性の息子はYHに、姉妹の女性の息子はCMになる。
そしてある日、CMは列車事故に遭う。
迎えに来たターミナル駅で、モノクロテレビに映るニュースを見ながら、言葉を失うYH。
現在。
おそろいの服を着ている二人の少年。二人は双子。
二人は成長し、それぞれCMとYHになる。
CMは外事の、YHは海事の特殊部隊に勤務するように。
このあたりで某大所帯ユニットのSWさんが友情出演しそうですね。
任務の途中、裏切り者の罠にはまったCM。
YHがそれに気付いて駆けつけるもすでに遅く、雨の埠頭で命を落とすCM。
ここで冒頭のシーンが再び。
未来。
国際空港。到着ゲートから現れるYH。
出発ゲートへ向かおうとしているCM。
二人はすれ違い、先にYHが振り向き、その後でCMが振り向き、結局出会わない。
お互いに背を向けて歩いてゆく二人。
JSとKEとELは英語が喋れるので、組まされると必然的にElvin+JSになって表題なわけです。
でもStar Kitchenシリーズ可愛くて大好きだ。
なんとなくForever Alone Baby DHは乙られないような気がするのはなんで。
でもStar Kitchenシリーズ可愛くて大好きだ。
なんとなくForever Alone Baby DHは乙られないような気がするのはなんで。