Be Bad (Elseop) | Shudder Log

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* このブログの内容はすべてフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

「スヒョン兄が学生服着たらタイムリーだよね」
 
用意された衣装のリストを眺めながら、キソプが笑った。
 
「これ、不良のスタイルなんだって」
 
上着の丈は、スヒョン兄がアイコンで着ているものよりかなり短くなっている。
もちろんあらかじめそう仕立てられたものだが、きっと本当の学生はどうにか自分で加工するのだろう。
 
「丈が長いのもあるんだってさ」
「スヒョン兄にはそっちのが合うかもね」
「そうかな。ケビンとドンホはこれ似合ってたけど」
 
俺はリストの写真を覗きこむ。
 
「あの二人だから」
「どういうこと?」
 
腰の位置を高く、上半身を小さくして、下半身はたっぷり膨らませて。
ヨーロッパのドレスみたいに。
 
「シルエットが女性的じゃない?」
「うーん。ケビンとドンホだからそう感じるんじゃなくて?」
 
うーん、と答えて、考える。
女装させたら似合う二人だけど、ちょっと違うような。
なんとなく、幼いというか、可愛いというか。
「不良」は若いうちにするものだからか。
腰の細さが強調されるからか。
 
「あ」
 
そこまで考えて、思いつく。
何かに似てると思ったら、韓服だ。
切り替え部分で絞りはしないが、上を小さく、下を大きく。
 
「キソプも短いほうが似合いそうだね」
「なんで?」
 
丈が長いのは、スヒョン兄やAJみたいな中身の人の方が似合う気がする。
 
「なんとなく」
 
キソプは不思議そうな顔のまま、俺を見る。
自分でもうまく説明できると思えなくて、俺はキソプを抱きしめてごまかした。