セシウム(Cs)とカリウム(K)

なんだか似ている響き。
実際性質も似ています。
カリウムもセシウムもナトリウムと同じアルカリ金属。

元素周期律表
http://www.arealink.org/water/atom.html

周期表で一番左にあるのは1族です。そのうち、H以外の元素をアルカリ金属といいます。最外殻電子が1個という共通点があり、一番外側の電子を放出すれば安定な希ガス配置になれます。非常に陽イオンになりやすいという共通の性質をもっています。

 
放射性セシウムの植物への吸収を低下させるためにカリを使用する。
昨年の春JA新ふくしまのホームページ説明されているのを見て。

JA新ふくしま 農作物栽培管理について
http://www.shinfuku.jp/pdf/240404.pdf

あれ?カリとカリウムってどこが違うんだっけ?
辞書でカリを調べたら
((オランダ語))kali,((ドイツ語))Kali]1 ⇒カリウム
同じかい・・・。

カリ(加里)は、窒素・リン酸と並ぶ、
植物3大栄養素
http://www.sc-engei.co.jp/siru/s_hiryou.htm

(窒素) 葉肥と呼ばれます。
     葉や茎などの生育を促進し 葉の色を濃くします。
(リン酸)実肥と呼ばれます。
     開花や結実を促進し根を伸張させます。
(カリ)  根肥と呼ばれます。
     根や茎葉を丈夫にし、耐病性を高めます。

2011年は福島県内でも作物の出来がいいとか。
豊作だとか、味がいいとか。
花も例年より大きく鮮やか。
なんて話を時々聞いていたけど。
つまり空から肥料が降ってきたってこと?
その上吸収を阻害するために肥料のカリをまけば、栄養満点ですね。
放射性じゃないセシウムならよかったのですが[m:206]


私の友人曰く。
大阪から福島県に出張になった人が。
「福島県に行くって言ったら、子供がお父さん死んじゃやだ!!って泣くんだ」
でビビッて福島に来たらみんな普通に生活しているし・・・。
その人に
「2011年福島県産の米。1kgあたりセシウム25ベクレルだけど、今までになくうまいんだ~~!」って言ったら。
「その米どこで買えますか!?」ですって。

もちろん1kgあたり25ベクレルのセシウムが検出されても。
玄米から精米すれば半分以下に。研げば更にセシウムは減ります。
ごはん茶碗1杯分なら1ベクレル以下。
健康に影響はありません。

 
日本土壌肥料学会
放射性セシウムに関する一般の方むけのQ&Aによる解説

http://jssspn.jp/info/nuclear/4137.htmlより

Q6. 土の中にあるセシウム137は、作物に吸収されますか?

A6. 根から吸収されますが、土に入ったセシウムの大部分が粘土鉱物に強く保持されるため、作物が吸収するセシウムの量は、土に入ってからの経過日数とともに減っていくことが報告されています。

 土に入ったセシウム137は、土の中の粘土鉱物などに強く保持されます(Q4に対する答えをご覧下さい)。そのため、土から水に溶け出すセシウム137の量は時間とともに減っていきます。作物は根から主に、水に溶けている養分を吸収するので、作物が吸収するセシウムの量も、同時に減っていきます。また、土から作物へ吸収されるセシウム137の量は、作物の種類によっても大きく異なります。

Q7. 土から作物への吸収を少なくする方法はありますか?

A7. 土のカリウムの濃度が高いほど、セシウム137が作物へ吸収される量が少なくなるという研究事例があります。

 土には、チッ素(N)、リン(P)、カリウム(K)の肥料が必要とされます。この3つの肥料のうち、カリウムを与えないと作物が吸収するセシウム137の量が増え、堆肥を畑に入れると減るという報告があります。このような研究から、作物への吸収をより少なくするような農耕地の肥培管理のできる可能性があります。

 

福島県の農家はこのような情報を踏まえて、
農作物への放射性セシウムの意向を減らす努力を続けています。
実際の活動内容については以下参照


不安よりずっと低かった福島県の農産物の放射セシウム
長谷川浩(福島県有機農業ネットワーク)より
http://www.farm-n.jp/yuuki/hasegawa.pdf

ちなみに2011年の福島県産米で1kgあたりセシウム500ベクレルを超えたと騒ぎになりましたが。
1kg100ベクレルを超えた米は全量廃棄されることが決定したため、
市場には出ていませんので、買うことはできません。


セシウム:100ベクレル超の福島県産米を全量廃棄へ
毎日新聞 2012年03月29日 19時54分(最終更新 03月29日 20時25分)

 食品中の放射性セシウムに対し、4月からより厳しい新基準値(1キロ当たり100ベクレル)が適用されるのを踏まえ、農林水産省は29日、昨年の福島県産米のうち検査で100ベクレルを超えた産地のコメを旧市町村単位で全量買い上げ、廃棄することを決めた。消費者の不安を解消するとともに、農家の経営を支援するのが狙いで、対象は最大3万7000トン、費用は90億円となる見込み。

 これまでセシウムの暫定規制値は1キロ当たり500ベクレルで、農水省は昨年の福島県産米については検査で500ベクレルを超えるセシウムが検出された地域を旧市町村単位で出荷停止とし、全域のコメを買い上げていた。100ベクレル超~500ベクレルが出た地域では県が農家に出荷自粛を要請し、農水省が農家単位で買い上げる方針を打ち出していた。

http://mainichi.jp/select/news/20120330k0000m040043000c.html