まーーーたMarshall談義です
日頃はJさんと面白おかしくお話しているのですが
お互いに新しい楽器や部品を買わせよーと躍起になっています(笑)
本気な物から冗談なものにリアルタイムなネタのものまでw
でも時々、冗談じゃなくヤバいものを見つけてしまうことがあります。
ちょうど半年ほど前のことでしたか、、、
あの時は定期的にオリジナルJTM45の60年代中期まで使われていた
Radiospares製のDe-luxeの出力トランスが頻繁にEbayで見かけました
一時期はなかなか出てこなくて10万近くとかとんでもない値段していたんですが、
そのころは半月から1か月に1つほど見かけるので、
Jさんが嫌がらせ(?)に出品URLを送ってくるわけですw
自分はもう見飽きましたよ(苦笑)と軽く一蹴したら
Jさんからありがたみが薄れますよね(笑)とお互い笑っていたのですが、
確認したページの中にとんでもないものが紛れていることに気づいてしまったんですよ。。。
関連出品リンクにどこかで見たような味気ない緑色のトランス。。。
なんだろうと思って開いてみてびっくり!!!
なんと一番最初に作られたJTM45の出力トランスと思われるものでした!
というわけで、早速Jさんにお願いしてGETして頂きました!
キャットフード・・・・
やけに重いキャットフードです。
とまあ、きっちり物は入っていましたよw
Elstone製の出力トランス、MR30です!しかもNOS品!
おおよそ60年近くたっているにもかかわらず、ワイヤーの腐食も見られず素晴らしい保存状態です
古き良きユニバーサルタップタイプのOPTで幅広い負荷の整合を行ってくれます
このElstone製のトランスはMarshallがJTM45を発売する前の
”MkⅠ”という試作機(制作台数数台?)のなかでも、
Jim Marshallが一番最初に組み立てた1台目(Number1)にのみ搭載されていたものでした
ちなみにMarshallの製品がどの時代でもMkⅡな理由ご存知ですか?
Lead/Bass(Organ)はMkⅡ、Super100(JTM45/100)はMkⅢ、TremoloはMkⅣ、PAがMkⅤと
プラットフォーム(シャーシや作り)の違いで分けていた振り分け番号になり
MkⅠは実質JTM45が出る前の数台の試作品のみを指していたからだそうです
(出典はアンプ大名鑑[マーシャル編]より)
アンプを作り始めたジムのもとに「今すぐアンプが欲しい」という人物が現れ、
ジムは「それならそこにあるアンプでいいなら」とこのMkⅠを売ったそうな、
後にこのアンプと通常の製品を交換したらしく、ジムのもとに戻り現在ではMarshall本社に展示されているそうです
このトランス謎が多く、入手してからコアが薄いことに気づきました
調べたところユニバーサルタップのMRシリーズで30以上のものが存在する記録がなく、
マイナーチェンジでコア厚を増やし改良したMR30がNumber1に搭載されているという推測に落ち着きました
その他ボビンの向きが逆。。。
通常端子が右側に来るように置くと8ピン(セカンダリ)が来るのですが、
本品は7ピン(プライマリ)が向きます。
当時はそれくらいの製品安定度に期待しちゃいけませんし、
外側にプライマリが来ると感電の危険があるのでジム本人がボビンの向きを変えた可能性もあります(そりゃないか)
ちなみにオリジナルのカタログシート付です
資料は前のオーナーさんが親切に添付くださったものです!
ちびちびと部品をかき集め、MkⅠのNumber1を復元してみたいですね!!
今後に乞うご期待です!