アドベンチャーよりのオフロード車として評価されることが多いtenere700。
その見た目と違い乗って走らせてみると、その乗車ポジションからオンロードバイクに乗っているような感覚になる。
ハンドルの引きが浅く遠くに感じ、前傾姿勢で乗っているような感覚がある。
シートとステップの間隔が純オフロードバイクと違いオンロードに近い。
膝の曲がりがきついか? と問われると

きつくはないが・・・。


乗車ポジションを改善すべく以下の順序でカスタムしてみた。
1.ハンドル廻り
(1).ハンドルライザー(zeat製)取付

(画像拝借)
26mmアップ。20mmオフセット(体側に近く)
ハンドルが少し体に近くなったが、位置が高く感じるようになった。

(2).ハンドル交換

(zeat製 Sx3 Super mot-Lowハンドル ZE06-661)
前記(1)で高くなってしまったハンドル位置を下げたい。および純正より引きを多くしたいという条件でハンドルを物色。ハンドル中央部28.6mmのテーパードハンドルを採用しているtenere。
条件に合う上記ハンドルを選択。

(画像拝借)
純正ハンドル比
長さ:ほぼ同じ
高さ:ハンドル約1本分低い
引き:ハンドル約1~1.5本分体側に近づく
少し改善されたが、まだハンドルが高く遠く感じる。

(3)ハンドガード交換(zeat製 アドベンチャーアーマーハンドガード改)

ハンドルを社外品に交換したら、純正ハンドガードが使えなくなったので同じzeat製のハンドガード(tenere純正ハンドル専用品)に交換。

純正ハンドガードが純正ハンドル以外に使えないのは、取付用のバーエンド(写真)とハンドル内部にネジが切ってあるため。この部分を別の部品にリプレイスして取付け。

取付後はこんな感じに

ハンドル周辺パーツでポジションを改善するのはこれが限界かな・・・

2.ラリーシートに交換(YAMAHAワイズギア)
(1).メリット
純正ノーマルシート比
イ.20mmアップ
 ハンドルの高さがちょうどいい感じになった。
 シートとステップ間隔が20mm拡大 膝の曲がりが少し改善
ロ.シートの一番低く窪んだ箇所が少し前寄り

 (手前:標準シート,奥:ラリーシート)


 自然に前乗りになるため、体がハンドルに近付きオフ車っぽいポジションになった。


ハ.シート幅が狭い

 (右:標準シート,左:ラリーシート)


 足つきの際、内腿がシートに当たらなくなり足を下ろしやすい。
 シートに厚みと張り感があり乗り心地が良い。
ニ.脱着に工具不要(ラリーシートはオペレーター、パッセンジャー一体型)

(2).デメリット
身長175cm 昭和世代の短足族の私。
右足は爪先が着くものの、左足は大腿骨頸部骨折で20mmほど短くなってしまったので爪先ツンツン。→ ローダウンやむなしか?
脱着がやや面倒。慣れが必要。

3.ローダウン
(1).ローダウンリンクに交換 → 18mmダウン

 

(2).フロントフォーク突き出し量調整
ローダウンリンク取付に伴い、バランスを取るため、標準で5mm突き出しているのを+15mmの20mm突き出しにする。

 

以上のセッティングを施し試乗。
シート高は、875+20-18m=877mm
標準仕様より高くなったが、前記2.(1)ハにより足つき性はむしろ向上した。
乗車ポジションは自然な感じで、やっとオフ車っぽくなった。
一般舗装路だけを走ってみた感じでは、ローダウンによる操縦安定性に影響なしと感じた。
今のところ、私が考えうるベストだろうか・・・。

他にこんなことが出来るよってノウハウをお持ちの方、是非ご教示下さい!。