気づけば、前回更新からひと月…。

イベントが一段落して、ちょいと腑抜けておりました。



今日は型作りの話を。




型は、石膏でできています。


石膏は水分を吸収する性質があるので、


板状に延ばした土を打ちつけてしばらく置くと、


ほどよく水分が抜けて、成形一丁上がりって訳です。


正円以外のうつわを作りたい時によく用いる手法。




土台は、一般的には粘土で作る事が多いのですが、

私がよく使うのは

「風船」

です。

直に流し入れるので、かなり大きい風船じゃないと、まとまった量の石膏が入りません。

今回用意した風船がこちら。



庄司理恵*うつわづくり-130628_1609~02.jpg


大きさわかりますか?普通では見かけないでかサイズ目




これに石膏を流し入れた後、希望のサイズまで空気を入れて膨らまします。

今回は大皿サイズまで吹いたので、目の前が白くなってクラクラ…。




これで、風船の底に薄く石膏が入った状態。



庄司理恵*うつわづくり-130628_1638~01.jpg


楕円形にするため、両サイドからギュッと押してます。

で、石膏が固まるのを待って風船を破り、取り出して完了。



庄司理恵*うつわづくり-130628_1735~01.jpg


…ではありません。

ここからバランスを見たり、希望の形に近づけるように削るんです。


あくまでも風船はベース作りということですね。




余談ですが、

彫刻の勉強をしていた人のうつわって、


魅力的なものが多いという印象が個人的にあるのですが、

こういう部分に彫刻と通じる所があるのかも、と思います。



今回の型、出来上がりはこちら。(写真下)



庄司理恵*うつわづくり-130704_1309~01.jpg



すでに作っているオーバル皿(トップ写真・左)の大サイズ。

もう少し乾燥させたら、土を打ってみようと思ってます。