気づけば、前回更新からひと月…。
イベントが一段落して、ちょいと腑抜けておりました。
今日は型作りの話を。
型は、石膏でできています。
石膏は水分を吸収する性質があるので、
板状に延ばした土を打ちつけてしばらく置くと、
ほどよく水分が抜けて、成形一丁上がりって訳です。
正円以外のうつわを作りたい時によく用いる手法。
土台は、一般的には粘土で作る事が多いのですが、
私がよく使うのは
「風船」
です。
直に流し入れるので、かなり大きい風船じゃないと、まとまった量の石膏が入りません。
今回用意した風船がこちら。
大きさわかりますか?普通では見かけないでかサイズ
これに石膏を流し入れた後、希望のサイズまで空気を入れて膨らまします。
今回は大皿サイズまで吹いたので、目の前が白くなってクラクラ…。
これで、風船の底に薄く石膏が入った状態。
楕円形にするため、両サイドからギュッと押してます。
で、石膏が固まるのを待って風船を破り、取り出して完了。
…ではありません。
ここからバランスを見たり、希望の形に近づけるように削るんです。
あくまでも風船はベース作りということですね。
余談ですが、
彫刻の勉強をしていた人のうつわって、
魅力的なものが多いという印象が個人的にあるのですが、
こういう部分に彫刻と通じる所があるのかも、と思います。
今回の型、出来上がりはこちら。(写真下)
すでに作っているオーバル皿(トップ写真・左)の大サイズ。
もう少し乾燥させたら、土を打ってみようと思ってます。