前回のお話からの続きです。



私は20年ほど前の若い頃、パニック障害になりました。今はかなり改善しましたが、その気質はまだまだ残っていると思います。生活しづらい場面も未だにあります。

夫は知っていますが、子供たちは知りません。


今、息子に必要なのは、


「いつでもトイレに行っていいよ」


です。

今、息子に絶対してはいけないことは、トイレに行くことを叱ることです。注意することもダメです。うんざりするような表情もダメです。


トイレに行きたいと行ったら、「いいよ、行っておいで」と言います。

トイレがない場所なら「トイレあるよ」と言って必ず探して見つけます。

どうしてもトイレがない場所なら、「大丈夫、次の場所にかならずあるからね」と言って抱きしめます。

トイレに関しては心配させません。


トイレに行くことを注意すると、子供にとってトイレに行くことは悪いことになってしまいます。そうすると、「トイレに行きたい」と言えなくなります。言えなくなると、トイレに行けないことが恐怖になります。そして、すべての事が恐怖になります。どこにも行けなくなり、何もできなくなります。


私は、この最後のステップまでいってしまったことがあるので、息子の不安を今の状況で止めたいと思いました。子供の心は柔軟ですから、不安を減らして、楽しいことに集中できれば、恐ろしいことはやがて消えていく。子供の成長する力は強大です。


担任の先生は、「トイレに行きたい時は、トイレに行かせた方が良いのでしょうか。それとも、少し我慢させてみた方がいいのでしょうか。」と悩んでいました。

私は「行かせてください」と話し、「こういう時はこうして欲しい」と先生に対応の仕方を伝えました。


担任の先生は、子供に節度があってプロフェッショナルで、素晴らしい若い先生でした。

私の話を真剣に聞いてくれて、フォローしてくれようとしていました。


でも、担任の先生だけが「いつでもトイレに行っていいよ」と言ってくれても、他の先生が「え!?また行くの!?」と叱ったら意味がありません。担任の先生にも負担がかかります。

なので、私はすべての先生に対応を統一してもらう方法を考えました。スクールカウンセラーを利用することです。つづく…