前回のお話からの続きです。



「給食で○○ちゃんが食べるのに時間が掛かって、最後は年少さんの教室で食べてたよ」


息子は、自分のことだと言わないけど、他の子のことだからかスルスルと話し出しました。


「○○ちゃん、泣きながら給食のお盆を持って、年少さんのクラスに行ったよ。」


「○○ちゃん、帰りの会が始まる前まで給食食べていた時があったよ」


給食開始から帰りの会までは1時間半くらいあり、○○ちゃんはずっとひとりで座らされていたということです。


「オレはないけど、全部食べないとデザートは食べられないよ」


給食の時間の緊張した空気が見えた気がました。


子供の先生への信頼を損ねることはしたくなかったので、私は「そうなんだ~」とフラットな

気持ちで話を聞きました。


「でも、お母さんは給食は残していいと思うよ。これからも、○○が助けて欲しいことがあったら、何でも助けてあげるから相談してね」

それだけ伝えました。


先生も言っていましたが、息子は、一番早く給食を食べ終わるようです。量を減らすと、なおさらあっという間に食べ終わってしまうようです。だから、平気そうに見えるし、もっと食べられそうなのにと思うそうです。先生は不思議そうでした。


それは、嫌なことを早く終わらせたい息子の頑張りなのです。心は全然平気ではないのです。


そして、ある日、先生からこんな話をされました。


「今日のクリスマス会が終わったら、○○君、急に元気がなくなって、給食も箸がなかなか進まなかったんです。せっかくデザートにケーキが出るのに。」


「前も○○君言ってました。デザートが嫌いって。だから、今日もケーキ食べたくなかったんだね!」


先生は息子に明るく言ってましたが、


先生、それは違うよ。


息子はデザートが大好きなのに、完食しないといけないプレッシャーで、デザートが嫌になってしまったのです。

先生には親としての見解は伝えました。先生が知らない子供の様子を親が伝えるのは当然のことですが、完食のプレッシャーを子供にかけている悲惨さを全然分かっていないことに、とてもがっかりしました。


給食への対応はしてくれていましたが、変わらない完食への体質と、相談しても「おうちでたくさん褒めてあげてくださいね」「お母さんの不安がお子さんにも伝わりますから」の言葉しか返ってこない幼稚園に、全く期待を持てずに年中の年が終わりました。


ここまで読んでくださった方々、すみません。ここまでは前置きなのです。長々と書きました。

不安を取り除きながら良い方向に向かっていけるかなと思っていたこの後、息子の頻尿が爆発してしまうのです。つづく…