台湾、沖縄での地震の被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます。

また、イスラエルによるシリアのイラン大使館攻撃。一体何を考えてるんでしょうね。

また何か正当化するようなことを言い出すんでしょうか。

こんなことを市民は誰も望んでいない。と思いたい。

ただでさえ協力し合わなければ大変な世界なのに。

複雑な事情や考えの違いは色々あるにしても、実際はとてもシンプルに、思いやりや想像力の欠如なんじゃないかな。

そんなこと言っても笑い飛ばされるくらい、びっくりするくらいエグい人間がいるのだとも思う。

 

規模は違うけど、こないだ日本の政治家が、就職氷河期世代の苦労(百何十社落ちたとか)を嘲笑った話を耳にしましたが、そりゃあなたは2世,3世で苦労しなかったでしょうね、という話。

苦労はしなくても、想像はできるはずなのに。

本気で想像して、他人を理解しようとする人が増えることが何よりの希望だと思うのだけど。

例え理解できなくても、情報だっていくらでも取れる時代なのに。

 

 

とはいえ嘆いてばかりはいられないので、例えくだらないほど小さな小さな波だとしても、自分が起こす波が真理に満ちているように、日々の行いを改めてゆきたいと思います。

 

 

3月下旬、東京での5日間も、友人に会い、作詞やピアノの生徒さんのレッスンをし、舞台とライブを観て、好きなものを食べて、充実した時間を過ごしました。

本当に、贅沢なことです。

ショッキングなニュースが溢れる中で、当たり前ではないということをヒシヒシと痛感します。

 

 

マティス展、そして『グラン・ブルー』などの音楽で知られるエリック・セラのライブ、想像以上に素晴らしかった。

坂本龍一さんの遺作となった『TIME』も観に行きました。

ダンサーの田中泯さんを一度生で観たかったこともあり、今回のメインイベントだったのですが…

正直、とっても残念でした。

こういうのは嘘をつかない主義なのではっきり言いますが、全体としては良くなかった。

映像とセットは素晴らしかったのだけど。

 

まず問題外なのは、発売初日にいい席をとったはずなのに、前の人の頭で肝心のところがほぼ見えなかったこと。どうやっても見えない席の配置でした。後の人のためにも…とクレームは入れたけど、保障はないので泣き寝入りです。あらかじめ席のチェックとかしないのかな。。

そして内容だけど、コンセプトはとっても興味深く好みだったはずなのですが、見る側に何かを本気で伝えるにはあまりに工夫が足りない気がしました。

ほとんどずっと暗くて静かな舞台だったこともあり、寝落ちしてる人も多かった気がします。

私も結構寝落ちしちゃった。あんまりよく見えなかったし。舞台大好きだから、滅多にこんなことないのだけど。

照明が暗く静かな舞台ほど、思わず目が冴えてしまうような精密な仕掛けがほしいと思うのです。

それが“伝える”っていうことなんじゃないのかな。

暗くて静かだと人は眠くなる生き物でしょ。なのに寝させない工夫がなかったら、修行を強要しているようなものじゃない?

 

一つ一つのコンテンツは良いのに、全体で残念になってしまうことってあるよね…と思いながら、ちょっとでもポジティブな印象を探して持ち帰ろうとした夜でした。

夫(私よりさらに、ほぼステージも出演者も見えなかった)は終演後ステージに近づいて、「このセット見れただけでもお値打ちやな!」と超ポジティブ発言してました笑 セットは本当に素敵だったので、本心なのだと思うけど。

 

 

出演者がすごい人で、高いお金を払っていて、みんなが「良かった」と言っていると、「良くなかった」とは言いにくかったりする。

自分がなんか疎いのかな?と思っちゃうし。

しかもこれは教授の遺作で、命日の初日。

 

実際、私の教養や感性が足りないせいだったのかもしれない。体調がイマイチだったこともあるかも?

そしてもちろん、自分が理解できないものが悪くて、自分に響くものが良いものだ、なんてチープな考えは持っていません。

でも、良くなかったと思ったものを良くなかったと言える自分でいたいな、と今回強く思わされたので書きました。

わざわざ発信しなくても良いし、しないことの方が多いんですけど、でもね、良くないと思ったものを良くないって言うのを控えてばかりだと、宣伝や権力に踊らされてばっかになるじゃない?

 

教授の音楽も、田中泯さんも大好きです。

あくまでもこの舞台に関しての話。なんか歯車がうまく噛み合っていなかったような気がした。

そういうのが、S席なのに全然見えない!なんていうミスを呼んでしまうんじゃないかとも思うんですよね。

 

 

ビルボード東京でのエリック・セラのライブはめちゃめちゃ良かったです!

急遽観に行ったのだけど、バンドが全員素晴らしくて、音楽で旅をさせてもらいました。

精密に準備された上での高い熱量と遊び。

映画音楽の素晴らしさを実感できた。

リュック・ベッソン監督の新作のプロモーションで来日していたのかな。

新作映画も楽しみです。

 

 

さて、旅中に乾燥性の咽頭炎になってしまって、一時嗅覚を失うトラブルがありましたが、運よくすぐに回復しました。

すごく乾燥してたし埃っぽかったし、、一瞬の油断でそんなことになってしまいました。

アレルギーの人にも辛い季節ですね。

みなさんどうぞご自愛ください。