芸術の秋ということで、夏から開催されていたのになかなか行けずにいたヨコハマ トリエンナーレへ、閉会直前にやっと行って来ました!
まずはメイン会場の一つ、横浜美術館へ。エントランス前に、大きなこの作品群が。ナイトメア・ビフォー・クリスマスのキャラクターみたい☆
大人も子供も、最初ににんまり笑顔になってしまうところからスタート。
このウーゴ・ロンディノーネの作品群は、屋外に無防備に展示してありますが、手を触れないで下さいと書いてあり、警備員が巡回していました。でもこんなの触りたくなっちゃうに決まってるじゃん!
みんな、触りたそう~に近づいていました(笑)。近づいてみると、指でニュアンスを付けた跡が全体に見られました。
こういう時、抱きついたりちゅーしたりするのはダメなのか??!そのぐらいいとおしい作品。

さて、中に入ると、イン・シウジェンの「One Sentence」という作品が。コチラ
一人の身に付けている服を全部解いて、ぐるぐると巻いたレコードぐらいの大きさのものが沢山並んでいました。ところどころタグが飛び出していたり、大きさもちょっと大きめのものから子供服かな?と思われる小さめのものまで。
カラフルだったり、地味だったり、綺麗なグラデーションになっていたり…。個性は違うけど、みんな同じように丸く巻かれています。
みんな違って、みんな同じ。

そして、その奥にはオノ・ヨーコさんの作品が。透明なちょっとした迷路の中を行くと、真ん中に電話が置いてある、というシンプルな作品ですが、この電話はヨーコさんだけが番号を知っていて、時々きまぐれに電話がかかってくるのです。
私は電話を取ることはできませんでしたが、かかってくると「この展示会はあなたにとってどのような意味がありましたか?」とか、結構色々質問されてしまうとのことでした。
ヨーコさんとお話できなかったとしても、電話の端と端で確かに繋がっている、しかもワクワクした気持ちの繋がりを実感できる、素敵な作品でした。
迷路のようになっているので、もし途中で電話が鳴ったら?と思うとドキドキでしたね。
‘繋がり’って何だろう。考えるきっかけにもなりました。

アラーキーさんが震災後に撮りおろした椿の写真はすごいインパクトだったし、横尾忠則さんの三叉路の絵画群のディープな世界観…
シガリット・ランダウの「Dead Sea」も素晴らしかった!
コチラ
死海に浮かぶ、沢山のスイカ。全て繋がれていて、いくつかは赤い実がむき出しになっています。ぐるぐると巻かれたそのスイカの渦の中に、アーティスト本人(確かそうだったと思う)も巻き込まれています。
そしてゆっくり解けてゆくスイカ達の渦。順番にフレームアウトしてゆきます。アーティストも、流れに身を任せ、一緒に流れ去ってゆきます。
地球とわたし、生と死、宇宙の法則…いろんなことを感じながら、ずーっと最後まで見入っていました。

考えるのではなく感じることができるのが、アートの好きなところです。
言葉や理屈じゃなくてイメージ。左脳じゃなくて右脳。
普段使ってないところが動き、使いすぎているところが癒されます。

現代美術は、水戸の高校時代に水戸芸術館という素晴らしい美術館に放課後通い、初めて出会いました。もっと通っておけばよかった。すごく贅沢な環境だったと今になって思います。
おかげで、親しみを感じることができています。
現代音楽よりも難しくなく感じるのは、思春期に親しんでいたという以外に、視覚中心だから入りやすいというのもあると思います。

現代アートは‘今’の時代の気分を実感できるのが魅力。意識的にも無意識にも、いったいわたしたちは今どんな方向に向かっているのか。それが客観的に強く感じられる気がします。
そして、言葉にできない部分でこれからの生き方に影響を与えられる。
だから好きです。
今回のトリエンナーレは・・・、私は全体的に「Yoga(繋がり)」を感じました。時代はやはり、そっちのベクトルになってるのではないか、と、じーんときました。


さて、アートで町おこしをしている黄金町もちょっとだけ行きましたが、町のあちこちで展示されていたりイベントが行われていたり、とてもいい雰囲気でした。
イギリスの南、コーンウォールを旅したとき訪れた、セント・アイブスという小さな町を思い出しました。アーティストが沢山住んでいる町で、尾道のように細い坂道が多く、港があって、あのテート美術館のネットワークであるテート・セント・アイブスがあるのです。


いくつか、なんとなく写真を撮って来ました。もちろん、撮っても大丈夫だったやつだけですよ。

これは確か70年代の作品だったと思うのですが、一目で好きになった作品。

妖怪コーナーがあって、妖怪パチンコ!とか、絵巻とかいろいろ。昨年からアニメ「ぬらりひょんの孫」のED歌詞を担当し、すっかり妖怪に詳しくなりましたので(笑)興味深く観ました。

ぬらりひょん!


これは沢山の動物の絵の中に見つけた、大好きな鳥、ハシビロコウ。


ドラム!これも作品。


これらもみんな、作品の一部!


黄金町で見たこのギターの作品は、「Digital Ruin」(デジタル・破滅)という素敵な名前が付いていた。なるほどねー。

とても一日では全部観きれなかったけど、満喫しました。
心がリフレッシュ!
歩き疲れて、夜の横浜の港を眺めながらごはんを食べて来ました。月に一日くらい、こういう日を過ごすのはいいなあと思った。

ちなみに、家でも食欲の秋してます。

かぼちゃのドリア。

大好物の自家製おでん。
◎ろく助塩コチラ
◎茅乃舎のだしコチラ
この2つを使えば、最強です!

ではまた。