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往復書簡5
~あなたへ~


モントレーホテルの窓からは
肩を寄せ合い
楽しそうに歩く
若いカップルの姿に
目がとまります

まるで、
2年前の私たちのよう

あの時
やっと会えた喜びと嬉しさで
あてもなく、
わたしの街を歩きました

今となれば、
それも
想い出という言葉に
置き換えられようとしています


ゆうべ、
あなたの夢を見ました

温かな手
優しい声
そして、熱い吐息

まるで、
昨日のように感じます

カーテン越しの
朝の光りに
揺り起こされ

目覚めたベッドには
まだ、あなたのぬくもりが
残っているよう、、、


いま、
あなたの好きな街
横浜に向かっています

みなとみらい、赤レンガ倉庫、中華街、、

中華街では
あなたオススメの
大きな肉まんを頬ばりました
とても美味しかった、、、

でも、
わたしには
どちらかというと
551の豚まんの方が
好きかもしれません、、、

わたしから
あなたへのオススメです^_^


山下公園のベンチに座り
氷川丸を眺めながら
潮風と戯れる海鳥たちを
見ていました

港の見える丘公園へつづく
坂道をのぼると

青い空と
果てしなく拡がる青い海が
見えてきます

大型船の出航の汽笛でしょうか
ボォ~と大きな音が
横浜の街にこだましてゆきます

横浜は
わたしの好きな
神戸と
なんとなく似ています


陽が落ちはじめ
あなたへの想いを断ち切るように
大阪行きのホームに
一人佇んでいます

灰色のビルたちが
山々に変わる頃
白い稜線を
セピア色に染めた富士の山も
やがて通り過ぎてゆき、

いつしか、
ポッカリと空いた
心の影を埋めるように

わたしを
いつもの喧騒の街大阪に
滑り込ませてゆきます


下りのエスカレーターに
吸い込まれようとしたとき、
ふと、
遠くからの視線を感じ

振り向くと、

反対ホームに
東京行きの発車のベルが
鳴り響かせていました

動き出す
四角い窓に
あなたを一瞬見たような気がして

踵を返すように
上りのエスカレーターを
駆け上がりました

でも、
すでに
東京行きの白い箱は
赤いライトを揺らしながら
小さくなってゆきます

あれは
わたしの想いの
あなたのまぼろしだったのでしょうか?
それとも、、、


~あなたへ~