八月納涼歌舞伎「髪結新三」 | 地唄舞 吉村ゆかり 粋・はんなり日記

八月納涼歌舞伎「髪結新三」

八月納涼歌舞伎第二部に行って参りました。

勘九郎さんの新三がカッコ良すぎて痺れました…!!

事前撮影のポスター等の写真でもそのカッコ良さに驚きましたが、舞台ではそれよりも遥かに素敵で、クラクラすると共に感動で涙が溢れました。

勘九郎さん、5、6年前から新三をやりたいと申し出ていたそうですが、この度、やっと叶ったとのこと…

そのことを知った時、勘九郎さんが希望されていたようにもっと早くに観たかったと思ったのですが、

厳しい稽古を重ねて鍛え上げられた肉体、年齢を重ねることによって纏う40代ならではの渋みなど、今の勘九郎さんが最高!と思うほど、素敵な素敵な新三でした。

私が歌舞伎にハマったのはほんの数年、今は歌舞伎から離れてしまいましたが、その僅かな歌舞伎観劇人生の中で平成12年4月に歌舞伎座で上演された髪結新三は何度も通って観劇した記憶があり、そのためか

度々勘三郎さんの新三が蘇って来て、胸が熱くなりました。

勘九郎さんも念願の初役の新三、お父様のことを想われて万感の思いで大切に演じられていることを感じ、

中村屋三代にわたって継承された新三に感無量でした。

終始、温かな空気に包まれた舞台で幸せな気持ちで劇場を後にしました。


この日は立秋も過ぎたので鈴虫の刺繍が施されている着物で観劇しました。






中村屋観劇セットと共に。