リエコ・J・パッカーofficial blog「旅ドル☆リエコの世界一周日記」by Ameba-BLOG6605.jpg

さっきジムのマシンでトレーニングしながらザ・ベストハウス観てたんだけど観た人いるかな?


先月行ったセルビア・コソボの紛争についてやってたのね。


今から10年以上前のこと。


ジャーナリストとカメラマンが紛争の現状を伝える為にコソボを訪れていた。


毎日続く激しい空爆や銃撃戦の中を命懸けで取材する2人だったが、ジャーナリストに流れ弾が頭部に当たってしまう。


その時の映像はリアルに残っているのだが、カメラマンは長年の相棒であるジャーナリストの彼を助けることはせず、カメラを回し続けた。


その場にいた他のジャーナリスト達が彼を救急搬送するが、カメラマンはその映像をありのままに撮影し続ける。


相棒がそんな目に遭ってまで撮影を続ける理由は、彼らが誓った約束にあった。


お互いにどんな事があろうと撮影し続けること。


1人が撃たれたらもう1人が現状を伝え、撮影を止めたりしないと…。


やがてジャーナリストは病院に運ばれたが頭蓋骨に弾丸が埋まってしまい、一刻を争う重症だった。


しかし、紛争の為に設備の整った病院はなく…一番近くてもイタリアに飛ばないと高度な手術は不可能。


空爆がひっきりなしに続く上空を飛ぶなんてことは出来ない状態でまさに絶対絶命だった。


カメラマンは相棒の為にできる限りのことをしようと堅く誓う。


まずは、ジャーナリスト仲間の協力を得て全世界にそのニュースが駆け巡った。


そしてそのニュースを見たジャーナリスト保護団体がNATOに空爆を止めるように掛け合ったところ、


なんと本当に2時間だけ空爆が止まったのだ。


紛争で人と人が殺戮を繰り返す戦地でありながら、たった1人の命を救う為に戦争が中断された。


ジャーナリストはその間にイタリアへと移送され、一命を取り留める。


そして悲しいことに空爆は再開された。


戦争の現状を伝える為に来たジャーナリスト1人の命を救えるなら、戦争だって今すぐ止めればたくさんの命を救えるのにね。


助かったジャーナリストは後にディレクターとなるがジャーナリズムの一線で活躍し続けており、カメラマンは変わらず戦地でもどこでも赴く撮影を続けているそう。


実際に起きたまさに奇跡の出来事だった。


それにしても池上さんの解説は分かりやすいですね!


最近よくテレビでお見かけしますが本当にポイントを絞って説明してくれるので素晴らしいです☆


東欧に行ってからというもの、この地域の話が出るとかなり見入ってしまう私。


戦地に赴くジャーナリスト…家族や恋人はどんな思いで帰りを待つんだろうか?


戦場カメラマンや戦場ジャーナリストの人を好きになったら耐えられないな…私。m(__)m


戦争がなくならない限り戦場カメラマンや戦場ジャーナリストという仕事もなくならないですね…。