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ウユニ塩湖に感動したボリビアからアルゼンチンへ!




ブラジルとの国境にある壮大なイグアスの滝ではハンパじゃないマイナスイオンを浴び




滝のしぶきに服はずぶ濡れ~!!

首都ブエノス・アイレスではタンゴを見たり、芸術家が集まるアートの街カミニートを散策。




警官は10mおきに立っているし、観光客でにぎわっていた昼間だったし、、安全だと思いいつものように1人で歩く…

世界一周も残すところあとブラジル1カ国だけ。




いろいろな目には遭っていたが、命の危機には幸運なことにあっていなかった




はずだった。




このときまでは





・・・・・・





何だかとてつもない殺気を背後に感じた瞬間





気付いたら大男に首を絞められていた





自分の体が今にも浮いてしまいそうなくらい強く




頭の中は真っ白というよりも




いろんな映像が閃光となってフラッシュしてたように思う




お父さん!!!!!お母さん!!!!!!





私まだ親孝行してないのに死んでたまるか!!!!!!




普通首絞め強盗にあった場合、、3秒で気を失うという。




しかし




なぜか気を失わなかった。




以前日本で護身術系のフィットネスクラスを受けていたこともあり




襲われたらこう受身しなさいというのを体が覚えていたらしく




首を絞め上げられる直前に首をひねって振り向いていたからだ。




犯人は予想外だったらしく気絶しない私を殴りにかかった。




荷物を引っ張ろうとするが、腕に何重にも巻かれたバッグを放したくても簡単には放すことができない




そして、何を思ったか絶対にしてはいけないことをしてしまった。




犯人があまりにも私を殴るのでついつい私も応戦してしまったのだ!




といっても私のパンチ力なんて相手にとったら何のダメージもないに決まってる




下手したら銃で撃たれるか、ナイフで刺されてもおかしくない




が、、逆にそのパンチの弱さに凶器を出すこともないと思ったらしく引き続きボコボコにされ




腕から離れない荷物のチャックを開け、ビデオカメラだけを持って犯人は逃走!




信じられないのはその一部始終をとても近くで、警察官・住民・観光客が傍観者として見ていたこと。




私が何度目線を送ろうと、「HELP!!!」と叫ぼうと




警官は一切助けてくれなかった。




もし助けるような真似をすれば、犯人は警官に打たれる前に銃を発砲する。




警官も私もどうなるかわからない。




そのほうがよっぽど危険な行為なのだと後からわかった。




私は血だらけになり、足も負傷していたが、なぜか走った。




「犯人をつかまえて~~!!」




自分でも信じられないほどの叫び声をあげていた




10mおきに立つ警官も、住民もみんな犯人を追いかけてくれた。




だいぶ犯人が逃げてしまった後に。。




当たり前だ




誰もが自分の命が大事




後からでも追いかけてくれただけで本当にありがたいことだ




追いかけようとして走り出した私の足はすくんでしまい




ガクンと道に崩れた



もうどこが痛くて、どこから血が出てて、何がどうなってるのかわからない



とにかく泣き叫び続けて 過呼吸になり



正気を取り戻すのにかなり時間がかかった




「もう大丈夫だから!もう怖くないから!」




そうやって警官や住民たちが少しずつ平静を取り戻すように背中をさすってくれた。




観光客は10m離れたあたりから、心配そうな表情で私を見ていた。




少しずつ冷静さを取り戻した私は救急車で運ばれた。




応急処置がひつようなほどの怪我ではなかったから




とりあえず警察署へ行き、犯人逮捕のための情報をできるだけ細かく伝えた。




犯人を捕まえるためには情報は早く伝える必要がある。




顔の似顔絵、服装などなど




被害届けを書いてもらい、宿へパトカーで送ってもらった。




日本人の多い宿に泊まっていたのがその時ばかりは本当にありがたかった。




日本人の顔をみるなり、安心してしまい泣いて泣いて泣きまくった




「怖かったよ~~!!」




日本人の女性を見つけて抱きついてしまうほど、安心できた。



日本人パッカー曰く、、



「つい最近リエコちゃんと同じ場所で首絞め強盗にあった女の子が荷物を放さなかったばかりに10mも引きずられて骨折とかの大怪我をしたんだよ。」




その子はシリアで会って友達になった子だった。。大怪我なのに旅を続けているという。




旅をしている意味がわかならくなってきた。




疲れて憔悴しきって観光をする気分になんかなれないよ



顔だってあざだらけ、血だらけだし、アルゼンチンからとにかく離れたい



次の日朝起きてすぐブラジルへ移動した。



体力も気力も何も残ってなかったけど、なんとかブラジルにたどり着いた。



次回のくるり世界一周は、、、ブラジルだよ☆