旅話のつづきをど~ぞ
☆☆☆

宿を出てガンガーに向かった私の眼に、、鮮やかな色彩が飛び込んできた。

聖なる河ガンガーで人々が色とりどりの衣服を洗濯している。



体を洗う者、祈る者、、思い思いの時間をみんな過ごしていた。


もっと汚い河かと思ったらそうでもない。


意外にも河の色は澄んでいるように見えた。


ガンガーと言ってもここはインド北部の上流、、下流に行けば行くほど河の色は汚れていく。


「下流のガンガーに入って病気になるより、綺麗な上流で入っておこう。。」


とガンガーに入ってみることにした。

ひんやりとした河の水は少しヌメッとしていたが気持ちがいい。



洗濯しようとは思わないけどね。



河に入りながらカフェモカ色のガンガーを眺めてると、急流に足をすくわれそうになる。

それくらいに急な流れだ。

「邦人バックパッカー女性、ガンガーでぼーっとして急流に流され行方不明」

そんなの嫌じゃ。

写真でも撮って早いとこ出よう。

実は日本人旅行者や欧米人旅行者がガンガーで流されて行方不明になることは結構あるらしい、、とデリーで聞いていた。

行方不明になった者の多くは泳ぎに自信があり、ガンガーをガンガンに泳いでいるうちに流されてしまうそうだ。

河の流れは気まぐれ。

突然予想外の流れに変わったりするものだから、あんまり深い所で泳がないことだ。

もし流されてしまったら、牛や排泄物・死体と共に極楽浄土行き。。

チーン。

ヒンドゥー教徒にしてみればガンガーで死ぬことが最高の死に方。

でも牛や排泄物・死体と一緒は正直しんどい。

タイパンをまくしあげ、ガンガーで写真を撮った私はさっさと河から上がったのだった。

つ☆づ☆く