本日6/5、船橋市議会にて一般質問を行いました。



持ち時間15分で、大きく3つの項目を取り上げました。




Q① 自衛隊が落下傘降下訓練を市内の習志野演習場で行う理由は何なのか?
落下に失敗して民家の屋根に落ちたりもしている。住宅地で行うのは市街戦を想定しているのか。

Q② その狭い演習場よりもさらに狭い駐屯地でも自由降下(高高度からの降下)を事前通告もなく行なったことに対し、市として遺憾の意を表明して二度と行わないよう申し入れるべきだ。

A 国のすることなので何も言えません。

[私]市民の安全を守るのは市の責任。

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Q③ 新京成に女性専用車両の導入を要請したのか。

A 新京成から「導入しない」と回答されたので市は要請しません。

[私]新京成の「導入しない」言い訳はすべて非合理なもの。そのまま受け入れてはダメ。特に入試時の女子生徒を痴漢から守るのは市に責任がある。

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Q④ 国家公務員官舎跡地を廃墟のままにしてあるから市民は不安だ。市から能動的に国に対して購入の相談をすべきだ。地域市民への状況の説明会と市民の皆さんからの要望を聞く会を開催すべきだ。

A  考えていません。

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呆れるというか腹の立つ答弁ばかりでした。

質問原稿を掲載しておきますが、近々に録画が公開されます。市の答弁と、それに対する私からの切り返しは録画でご覧いただきたいです。




特に痴漢の被害を訴える市民の声がありながら、「女性専用車両の設置を鉄道会社に求めません」と答弁したのが男性部長。もっと女性幹部を増やさないとダメだよね、と散会後に共産党市議団(5人全員女性)は控室で怒りました。
 

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2024第2回定例会 一般質問
かなみつ理恵
 
習志野自衛隊基地について
 
日本共産党のかなみつ理恵です。習志野自衛隊基地について質問いたします。
習志野演習場では陸上自衛隊第一空挺団による昼夜を分かたぬパラシュート降下訓練があり、周辺の住民は大変な負担を強いられています。
船橋市は昨年に引き続き今年も5月16日に近隣3市とともに自衛隊に対して「航空機騒音の低減」等の要請を行っていますから、その騒音が市民を苦しめていることを市も認めているわけです。市に寄せられた騒音への苦情には家や屋根瓦が揺れる、健康被害が出た、さらには引っ越したとの声もあります。また「(自衛隊に対して騒音低減の)要請を行っても『やってる感』を出しているだけだ。」との厳しい指摘もありました。まったくそのご指摘の通りだと思います。
騒音の低減を確実に実現させていただきたいと市には強く要望しますが、本日は騒音とは違った視点、場外降着の面から質問いたします。場外降着とは演習場の外に誤って落下してしまうことです。
お手元の資料①をご覧ください。



2012年から2021年の10年間、第一空挺団が全国でパラシュート降下訓練を行った際に、失敗して場外降着をしてしまった一覧です。
 
 
10年間で12回あり、そのうちの6回、つまり半分が習志野演習場です。2021年3月は車の交通量の多い県道の歩道に、2020年1月は習志野高校のグラウンドに、2015年5月30日は八千代市の住宅の屋根に落ち、テレビアンテナや雨どい、瓦などを壊しています。
どれも幸いにして一般市民への被害はありませんでしたが、本当に一歩間違えば大変な被害が出ていました。
資料の②をご覧ください。日本の国内で自衛隊がパラシュート降下訓練を行う場所と、それぞれの面積と降下の回数です。



一目でわかるとおり、習志野演習場は他の訓練場所と比べてけた違いに小さく、狭いです。そして着目すべき点は、習志野演習場だけが住宅地のど真ん中にあるということです。
2021年度は全国で7882回の降下訓練があったうち、習志野演習場は4253回。2022年度は国内での降下訓練場所が減ったにも関わらず、習志野演習場での回数はむしろ増えて7749回のうち5451回。割合にすると2021年度が54%、そして2022年度はなんと全国の70%以上がこの狭い習志野演習場に集中しています。
なぜこんなにも狭くて、住宅地ど真ん中で、ましてや場外への落下が頻発している場所での降下訓練を自衛隊が行う必要があるのでしょうか。
習志野駐屯地が第一空挺団の本拠地だから、ここでの降下訓練が多いのだ、との認識は誤っていますよ。なぜならば近年、空挺団は日本国内はもちろん、米軍との共同訓練などのために、海外にも頻繁に行っているくらいだからです。
 
 
では二つ質問します。
1 周辺住民のことを考えれば、本来行うべきではない習志野演習場での降下訓練に、なぜ自衛隊がこだわり続けるのか。
船橋市は国にその理由を聞いたことがありますか?
 
2  その理由として、「住宅地のど真ん中」での訓練、つまり街中での戦闘、いわゆる市街戦を想定した訓練を行いたいから、この狭い習志野演習場で行っているのだとしか考えられません。
それが理由では無いのだとしたら、他にどんな理由があるのだと船橋市は考えますか?
 
 
さて、習志野演習場の隣にある習志野駐屯地では降下訓練は通常は行われていません。
駐屯地の面積は公表されていないので不明ですが、お手元の資料の地図を見ていただければ、演習場よりももっとずっと狭いということが一目瞭然です。
習志野演習場でさえ他の演習場と比べれば格段に狭いのですから、それよりももっと狭い駐屯地でパラシュート降下が行えるはずがありません。
 ところがですね、それを昨年の3/31、そして今年の4月5日に自衛隊はやってしまっているのです。
 
 
そこで質問です。
この駐屯地へのパラシュート降下のことを船橋市はいつ、どのように知りましたか。
 
つまり船橋市には事前になにも知らされていなかったということですね。
では2点伺います。
1 駐屯地でパラシュート降下があった。しかし市には事前に連絡がなかった。これに関して、市はどのような見解をもっていますか。
 
2 狭い習志野駐屯地への降下が、それも場外降着の危険がより高まる大変高い高度からの自由降下が行われたことに対し、船橋市として遺憾の意を表明し、二度と行わないように自衛隊に申し入れるべきです。いかがですか。
 
 
この駐屯地への降下は創立記念行事で参加者に見せるためのものでした。今年は天候不良で行事本番の降下は中止になりましたが、その行事に市長も参加していましたよね。
国に対してしっかりと二度と行わないように、今ここで要請しておかないと、来年、市長の目の前で、駐屯地への降下が行われますよ。まさかそれに市長が拍手でもしようものなら、住民は怒りますよ。しっかりと申し入れてください。
 
 
痴漢を無くす取り組みについて
 
 では痴漢を無くす取り組みについてうかがいます。
昨年の第二回定例会におきまして私は新京成電車と北総公団線に女性専用車両の導入を船橋市の責任で求めるべきだと申しました。
それに対する答弁は、「まずは導入していない理由を伺って、状況の把握に努めたい」でした。
 
では、三つ、お聞きします。
1 市はこの両鉄道会社に対し、いつ、どのように導入していない理由を聞きましたか。
2 そしてそれに対する鉄道会社の回答はどうでしたか。
3  その会社の回答に対して市はどういう認識をもち、今後どう対応していきますか。
 
1  6両編成だから。
2 京成に乗り入れているから。
 
 
 4/10、民主青年同盟千葉県西部地域班が新京成電車に女性専用車両の設置を要請しました。
私も同行し、新京成と意見交換をおこないましたが、 新京成からは女性専用車両の設置を考えていないと
 
 
の大変残念な回答があり、その理由として、次の三つがあげられました。
1 先頭車両は混雑するから無理。
2 痴漢被害の訴えが新京成に対して一件もない。
3 短い6両編成だから。
 
これに対し私から反論させていただきますと、まず、一つ目の先頭車両云々についてですが、都営大江戸線(8両の4両目)など、女性専用車両を先頭以外に設置している路線がありますので、理由になりません。
そして三つ目の6両しかないからですが、東武アーバンパークライン線は同じく6両しかありませんが、女性専用車両があります。さらに今年の内には5両に減らすけれども、女性専用車両は維持するとの回答を得ていますので、これも理由になりません。
そして三つ目の痴漢の被害の訴えが新京成に届いていないとのこと。このことを私がSNSで発信したところ、怒りの声が複数届きました。
ある方からですが、「新京成を利用してきたが、小学生から高校生の時に、何度も痴漢に遭いました。やめて、と声を上げても、しつこかったり、周りは誰も助けてくれませんでした。今も思い出すと気分が悪くなります。痴漢の被害が無いなどということはないですよ、駅員に言えないだけです」と。
昨年末、東京都が鉄道施設における痴漢被害に関する調査を行いました。
その結果、痴漢の被害に遭った場所の84.1%が電車内で、時間帯は朝のラッシュ時がほぼ半分。また、
 
 
被害に遭った時の混雑率は「ほとんど人がいない」や「空席が見えるなど空いている」時でも15%ほどあります。
そして「初めて痴漢の被害を受けたのは中学、高校生のとき」という回答が約半数でした。もちろん小学生の時という回答も5%あります。
この調査への鉄道事業者からの報告には、「駅職員に連絡してくる被害者の7~8割は中高生女子であり、驚き、恐怖、羞恥等の感情が混交、入り混じっている。」「被害者に多い特徴として、一人で乗車、制服着用、見た目がおとなしそう」などとあります。
 
さて、近年、「受験生は入試に遅刻ができないので、たとえ痴漢の被害にあっても泣き寝入りをしてくれるから痴漢をやりたい放題だ」との書き込みがインターネット上に多く見られます。
そこで私たち日本共産党市議団は今年の1月24日、千葉県の公立高校の受検に備え、痴漢等の不利益から受験生を守るように緊急の要請を船橋市に対して行いました。
その要請の際、教育委員会からは「電車で受験校に向かう生徒には女性専用車両への乗車をすすめる」との言葉がありました。
それに対して私たちの側から、新京成には女性専用車両がないことを指摘し、新京成に対して、せめて公立高校の受検日だけでも女性専用車両を設けるように船橋市から要請してほしい、と申しました。
では、質問します。
 
 
 
今年の県内公立高校の受検日に女性専用車両を設置することや、その他、痴漢の加害から生徒が守られるよう、市は新京成に要請をしましたか。
 
2点を伺います。
1  船橋市として新京成に対して女性専用車両の一日も早い設置を強く求めますか。
2  ホームや車内で「痴漢は犯罪だ。やってはいけない」との放送を数多く流すように求めますか。
 
「痴漢くらい」とぜったいに軽く考えてはいけません。痴漢は性犯罪です。加害を受けた側の傷は計り知れず、まして入試の日の痴漢は一生を狂わせます。
船橋市は本気で痴漢ゼロに取り組んでください。
 
 
薬円台5丁目国家公務員住宅跡地
 
 
 
薬円台5丁目の国家公務員官舎跡地について伺います。
私は4月15日に志位和夫衆議院議員事務所を通して財務省からこの跡地に関する聞き取りを行い
ましたが、それで確認できたことは数年来の懸案であった地下の排水管の工事は昨年11月に終了。また、かつて陸軍の弾薬庫があったことによる土壌の汚染調査も「異常なし」の結果で、この冬に終了した。
あとはゴミなどの地下の埋設物の調査が残っており、これにはまだ数年かかるということでした。
この近くにお住いの皆さんは22000㎡もの広い場所に建つコンクリートの建物が廃墟であること、そして管理が行き届いていないために夏場には背丈を超える草が生い茂る状態などに対し、衛生面や治安など、たいへんな不安を持っておられます。
また、このままの状態で放置されるのももちろんダメですが、この土地が民間に売却されてしまったらどうなるか。おそらく高層マンションなどが建ちますよ。それは地域の皆さんがもっとも望んでおられないものです。「地域の街づくり」という観点で船橋市にはお考えいただかなければなりません。
そこで2点 続けてお聞きします。
1 この官舎跡地が国から民間に売却されてしまわないように、国からの、「買い取りますか?」との意向照会が来てから動くという受け身の姿勢で待つのではなく、速やかに買い取る方向で動き始めるべきだと思いますが、その意向はありますか。
 
2 この土地を購入し、不足している市営住宅などの公営住宅の建設をすべきだと考えます。いかがですか。
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