【2024年、降下訓練始めの中止を求める。】

自衛隊の唯一の落下傘部隊が「第1空挺団」で、我が家のすぐ近くにある習志野駐屯地に所属する部隊。

自衛隊が落下傘の降下訓練を行う全国の演習場の中で、桁違いに狭い習志野演習場を主として訓練地にしているため、毎年のように隣接する教育施設や民家の屋根、幹線道路などに失敗して降着してしまっている。

隊員たちにとっても周辺住民にとっても危険な訓練の安全を祈願して年頭に行う恒例行事がこの降下訓練始め。

ところが2017年に米軍が毎年参加し始めて以降、様相が変わってきている。

昨年はオーカスという米軍と軍事同盟を結んでいる豪軍・英軍も参加。

そして何と今年は米英仏独蘭加尼(インドネシア)カンボジアの8カ国が参加。

私は「どこの空にもオスプレイはいらない@フナバシ」と「安保関連法に反対するママの会@ちば」の仲間とともに毎年、抗議を続けており、今年もその予定でいた。

その眼点は主として二つ。

① 平和憲法をもつ日本の自衛隊が、仮想敵をもつ他国軍と共同で訓練を行うことはむしろ日本を戦争に近づけることになる。

② 習志野駐屯地にはこの行事の前後の約1週間、8カ国の外国兵が120人も滞在し、夜間を含む外出も飲酒も自由。 沖縄をはじめ、米軍基地の周辺では日米地位協定に守られていることをよいことにした米軍関係者による犯罪が相次いでいる。ここもそうなる恐れが大いにある。

抗議行動は昨年から予定していた。
が、元日の大地震。

さすがに中止にするであろうと三が日明けの発表を待っていた。

が、1月4日の夕刻に問い合わせると、「予定通りに実施」とのこと。

地震で被災された方々が救助救援を待っている。
自衛隊員がその任にあたるために派遣されているのに、同じ自衛隊が、一般公開され動画のライブ配信もするようなイベントを一方では行うことに違和感を持たざるを得ないではないか。

そこで、#8カ国軍隊との共同訓練よりも救助救援を と銘打ち、降下訓練始めの中止を求めるネット署名を行うことを「どこの空にもオスプレイはいらない@フナバシ」の仲間と急遽決定。

短時間で署名呼びかけ文章を書き、仲間とそれを練り、change orgにアップするまで5時間ほど。
本当に緊急の呼びかけだった。

1月5日0時の署名スタートからほぼ24hの昨日1/6の朝の時点で680名の賛同があった。
その署名と中止要請文を1/6午前10時に習志野駐屯地に提出。











その足でJR津田沼駅北口で抗議街宣を行う。








右翼の妨害を防ぐためにネットには情報を上げず、また、組織への参加依頼もせず、個人間での口コミだけでの参加呼びかけだったのに30名以上の人が集まってくれ、用意した200枚のフライヤーも不足を心配するほどだった。

そして今日1/7、予定どおり実施された。

まずは見てみてからものを言う。
私も仲間とともに演習場に入った。

自衛隊の大型ヘリコプターCH47(チヌーク)からのパラシュート降下はしょっちゅう見ているが、この行事の時だけは特別に通常よりもはるかに高いところから飛び降りる(自由降下)。




横田基地所属の米軍機3機、小牧基地などから来た空自機からも降下。




どの国の隊員が降下しているかを判別できるほど私は専門家ではないので、後日、防衛省から聴き取りをすることになっている。

ヘリボーン作戦と呼ばれる地上での戦闘訓練では大砲の音が轟き、世界最強の戦闘ヘリと言われる戦闘ヘリコプターが見学席スレスレをサービスの如く超スピード低空で飛ぶ。






天候不具合を理由に規模は一部縮小されていたが、ほぼ予定どおりの進行だった。

求めていた中止が叶わなかったことは無念だ。

しかし、X(Twitter)で「降下訓練始め」と検索をしてみると、私たちの署名が始まる前は「降下訓練始め、楽しみ〜」という投稿でいっぱいだったのが、署名スタート後は「署名に賛同しました」で埋め尽くすようになっていた。

やってよかった、と泣けてきた。

第1空挺団が災害救援に行かずとも他の部隊で間に合っている、という説明がある。

はたしてそうなのかは、やはり専門家ではないので判断できない。

寸断された道路状況からして、自衛隊で唯一の落下傘部隊の力が必要だという声も聞く。




自衛隊から8カ国の軍を招いたのだという。
なのに今さら「中止します」とは言えなかったのかもしれない。

しかし、各国の軍隊も理解してくれるでしょう。この被害の大きさなのだから。

今年初の投稿がこの内容なのは私らしいなぁと思う。

今年も『平和と自由、人権、ジェンダー 平等』というライフワークとともに頑張ることになるだろう。

みなさん、どうぞよろしくお願いします。