来年1月8日に自衛隊・習志野演習場で行われる「降下訓練始め」にアメリカ軍・イギリス軍・オーストラリア軍が参加し、共同で訓練を行うことに対して抗議し中止を求める日本共産党・千葉県委員会の行動に今日12/27、参加しました。




この降下訓練始めにはこれまでにも米軍の参加はありましたが、今回、英軍と豪軍も参加すると発表されました。






この3国は「AUKUS」という軍事同盟を結んでいる正規軍です。一方、自衛隊は専守防衛、決して軍隊ではありません。

敵基地攻撃能力の保有、すなはち先制攻撃能力の保有を打ち出した岸田政権からすれば、「自衛隊=軍では無い」なんてもう甘っちょろいことを言う気にもなりませんが、しかしここは絶対に譲れない一線です。

また、この外国の軍隊・軍人が我が家のすぐ近くの習志野駐屯地に約100名もが滞在することに対し、近隣の住民として正直、心配なことがいっぱいです。

そこで上記の抗議要請に加えて約90分間、いろいろな不明点を防衛省に質問し、また要請もしました。





① 1月3~10日まで米軍約70名と英軍約30名は習志野駐屯地に滞在するとのことであるが、駐屯地外への外出は認めるのか?

[回答]必要な外出であれば認める。

② その「必要」の定義は何なのか?  昨年も同質問をしたが、その際には「買い物など」と答えがあった。買い物などは防衛省が代行すれば済むことである。米英軍人だけの外出は認めないでほしい。仮にどうしても外出が必要であれば、防衛省側の人が必ず同行するようにしてほしい。
一昨年は米兵が駐屯地にいたが、外に出ている姿を私は見ている。
外出を届け出許可制にし、その記録をきちんと残すようにしてほしい。

③ 駐屯地内には自衛隊員専用の居酒屋「華の舞い」があるが、米英軍が滞在中に駐屯地内外で飲酒することを認めるのか?

[回答] これから確認します。

④ この降下訓練始めの費用・経費はいくらで、それはどこが払うのか? 自衛隊の行事であるから、全額日本が払うのか? たとえば駐屯地に滞在している期間の米英軍人の食事代なども。 また、米軍機を使用するが、その燃料代なども。

[回答] これから確認します。

このように、こちらからの質問にはほとんどその場では回答をしませんでした。

その他、質したこととしては、落下傘降下には高度によって「空挺降下」と「自由降下」の二種があり、より高度の高いのが「自由降下」ですが、それを行うのはどの国の軍であり、その時に使用する航空機は日米のどちらなのか、といった質問もしましたが、回答は後日にしますとのことでした。

昨年もこの時期に同じような要請と聴き取りを私たちは行なっており、同じようなことを質問しています。
よって、今回も同内容の質問が出るであろうことは容易に想像がつきますよね。であれば、事前に調べてから来いよなぁと、腹が立ちます。

それだけ、事前の下調べなどせずとも適当に誤魔化しておけばよいのだ、と防衛省が思っているのだとすれば、ますます腹が立ちます。

なぜならば、演習場・駐屯地の近くの住民はこれらのことを何も知らされずにいるわけです。
たまたま私はこれを知る立場にいるから、近隣の住民の一人として不安な思いで質問しているわけです。
なのにそれに対して真摯に回答しようとしてくれないのは、住民・国民を舐めている姿勢だと言ってもよいですよね。

この後、都内から地元に戻り、北習志野駅前で夕方の宣伝を行ない、このことについても報告しました。
その宣伝に参加されていた皆さんも、「こんな他国軍(多国軍)による軍事訓練が自分達の住む街で行われるなんて、全然知らなかった。嫌だし、怖い」と仰っていました。

全くそうだと思います。

NATO諸外国等15カ国が参加して9月にオランダで行われた「国際空挺指揮官会議」に自衛隊の第一空挺団長らがオブザーバー参加をした際に今回の英豪の参加の協議があったとのことです。

自衛隊と他国の軍隊との一体化が知らない間に着々と進められています。
自衛隊が戦争に連れ出され、日本が戦争に巻き込まれることがあってはならないと思いますよね。