人生を変えた風景 | 美肌ジャズタイム

美肌ジャズタイム

『ジャズをもっと身近に』をモットーに、歌とフルートで活動している日本の女性ジャズ歌手若生りえのブログ。ジャズの歌詞について語っています。

まだ梅雨入り前だというのに

毎日蒸し暑いですね!


私もこれからの暑さにも負けないようにと

毎朝のウォーキングから始まり

日中はこの期間を使って

基礎練に励み、お陰様で元気に過ごしています。

 

2年前は体調も最悪で

練習はもちろん、何もする気力もなく、

毎日家でゴロゴロしていました。

 

私をよく知る家族たちは見かねて

私の大好きな八ヶ岳の麓に

「体調の良い時を見計らって、行ってみたら?」

と提案してくれました。


1500mの山奥に

一人暮らし!!

行ってみたい!!


都内での一人暮らしの経験は

10年ほどある私ですが、

家族運転の車で時々しか行かない

八ヶ岳の大自然での一人暮らしは

全てがワクワクの大冒険でした。

 

その提案からまもなく、

10年選手のヴィッツ号で

東京と八ヶ岳を往復する生活が始まりました。

 

初回はメイ太郎だけでなく

げんげんもお供にしていたのですが、

天スケ兄貴と離れたことで

お互いがホームシックのように

元気がなくなってしまったので、

それ以降げんはお留守番チームになり、

メイ太郎だけを連れて行っていました。

 

標高1500mにある家なので、

避暑地だけにいまだにクーラーがなく、

真冬はなんと、

マイナス18度まで下がります爆  笑ビックリマーク

 

一日に何度も気温や天気を確認し、

10月中旬を過ぎると、

いつから一晩中暖房をつけたままにしようか、

など、ちゃんと自分で見極めないと、

冗談抜きで命の危険を感じる標高なので(笑)

それがまた刺激になりました。


暖炉の火を起こすのもお手の物!

 

マイナス18度の中でも、

ちゃんと生きてた~爆  笑

 

毎日生きてるって、すごい!

 

などと、朝起きただけでかなり刺激的な

面白い経験をしてきました。


初めてのスタッドレスタイヤでの雪道も

地元の人たちに、何度も運転の仕方や

この時期に通ってはいけない道などを

教えてもらいながらの大冒険。

 

朝、メイ太郎を

日光浴させようと庭に出すと、

どうしてわかるのか

メイ太郎を目当てに

急に集まってきた八ヶ岳の野鳥たちとの

毎朝すごい歌のセッションを聴かせてもらい、

独り占めするのも申し訳ないくらいの

素晴らしい光景でした。


こうして、一年の半分くらいを

八ヶ岳でメイ太郎と過ごしていました。


叩いたり、薬をかけたくらいでは退治できない

『得体の知れない虫』との遭遇や、

『蜜蜂と遠雷』ならぬ

『スズメバチと落雷』を経験したり(笑)

夕食時に突然ハンパない落雷と長時間の停電。

山道で一人で道に迷ったりびっくり

大型台風の襲来など、

ヤバイ経験もかなりしました。


そんな大自然の素晴らしさと厳しさの

両方を知ることで、

身も心もジャブジャブ洗われ、

野鳥の声や梢のハーモニーの中で

音楽への情熱が再び

よみがえってきました。


東京より少し遅い、八ヶ岳の春。

5月下旬から6月にかけては

都内の桜より多い

小梨(コナシ)の花が満開になります。


小梨の木は、

地元では『ズミ』と呼ばれていますが、

朝の散歩で並木道のアーチをくぐると

甘酸っぱいいい香りで包まれます。


もちろん、

このズミの並木道もいいのですが、

時々遭遇する

こんな『一本立ちの大木』は、

車を止めてでも

ゆっくりと対峙するように味わいたい、

人生に大切なものを思い出させてくれた、

私を生き返らせてくれた

風景の一つです。


小梨の満開

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今後、私が唯一持っていたカメラ、

スマホで撮りためた

思い出の写真も

エピソードと共にご紹介させて頂きますニコニコラブラブ


早くこの状況が落ち着いて、

八ヶ岳の自然に会いに行きたいです照れ