2017年も二ヶ月を切りました。
若生家にとって
4月のライブに来てくれた父が
その直後に体調を崩したことは
とても大きな出来事でしたが、
お陰様で、
たくさんの方々のお陰で
ようやく家族でゆっくり
食卓を囲むことができるくらい
長時間椅子に座って
会話を楽しみながら
食べることができるように
なりました
私もこれまで
何度も入退院を繰り返し
幾度かの手術も受けましたが、
入院した本人も支えた家族も、
一番大変なのは
実は、入院後です。
出来たことが、出来なくなる。
このショックは
本人だけでなく
支える側も含めて
経験した人にしか分かりません。
でも。
苦しいリハビリ期間を経て
好きな事ができるようになる。
これがこの先の
生きる希望を与えてくれるのだ、
ということを今回
改めて実感しました。
それは、いくつになっても!!
80を過ぎましたが、
もちろん全て
少しずつながらも、
再び、ウクレレを手にし、
歌を歌い、ハーモニカを吹き、
絵を描き始めました。
どれもまだまだ超短時間ですが。
でもこれを、
支えてもらいながらも
『好きな事ができるようになる』
ここを目指すということは
何よりも大切なこと。
体調を崩された事がある方、
それを支えた経験がある方、
まさにその真っ最中の方、
長く体調を崩していらっしゃる方、
大事な方をなくされた方、
どの経験もない方、
色んな方が今、
読んで下さっていると思いますが、
いつかはなくなる命ですが、
そこはいつかを考えず、
今日出来ることを
精一杯生きる、
ということは案外、
思うよりも
シンプルな事なのかもしれません。
大事な方をなくされた方も、
一通り悲しんだら、
自分をきちんと癒すためにも、
好きな事をする、
したい事をする、
というテーマは
生きている人の使命かな、とも。
『悔いのないように生きたい。』
と誰もが願う事かもしれませんが、
シンプルに言えば
やりたい事、好きな事を
どうやって、どのくらい、
日常に組み込んでいけるか。
それをどうやって
折り合いをつけて工夫をするか。
それをどう支えていくか。
なのかもしれません。
どうやって、とのくらい、
のさじ加減は
本当に難しいです。
でも、やはり、
人間の生きる原動力は
ここにあると思います。
好きな事は頑張れる。
約60年ほどの趣味を
また出来るようになるとは
とても考えられなかった
時期もあったので、
改めて楽しそうに
ウクレレを弾いてくれる姿を見て
とても嬉しかったです。
長年の相棒・愛器カマカの音と
歌声を聴きながら。
支えてくださった皆様に
心から感謝の気持ちを込めて。