アーティストとビジネス | Rie fu Official Blog by Ameba

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小さいながら会社として音楽活動をやってきて丸4年が経ちました。

4年間で、私のようなフリーダム系アーティストにとって便利でフレキシブルなサービスを提供してくれるプラットフォーム(音楽配信のTunecoreやチケッティングサービスのPeatixなど)も増え、SNS然りこの時代だからできる、セルフマネジメントの可能性が沢山見えてきました。

なぜ会社にしたかというと、
音楽活動というふわっとしたものを数値化してみたかったから。
(社長という肩書きがほしかったというのもあります)

ここでいきなり。
自分の音楽活動の収支の割合を初公開したいと思います。
色々参考になればいいなと。

まずは収入。




音楽配信の時代になっている、と言いますが、配信の収入は同じ枚数でもCDと比べて微々たるものです。この事実を知ってから、CDジャケットづくりによりこだわろうと思うようになりました。実際に手に取ってもらえるものの価値を高めたかったからです。
そして何より実際にライブで手渡してきること、同じ時間を共有できることの価値をどんどん高くしていきたいと思うようになりました。このことが、ライブパフォーマンス自体へのさらなる情熱にも繋がってきています。
ビジネスの一面を知ることで、パフォーマンスへの心持ちが変わってきたのです。

続いて支出。
役員報酬は自分で稼いで自分に支払っていることになります。
一般管理費とは、アルバム制作費など活動費。広告宣伝費も大事な予算。ミュージックビデオもそれに入ります。

ラジオ一本、取材のひとつの機会を得るためにどれだけの労力が(ときには予算も)必要かも、知ることができました。
それによって取材への姿勢、お話しすることもかなり変わりました。

もともと極度の人見知りで、デビューした頃は右も左もわからず、このように音楽を届ける為にどれだけの人がどんなことをしてくれていたかも知らなかった。
『音楽ビジネス』は私にとって社会勉強でもあり、人との繋がりを大切にすることを教えてくれた大事な存在です。

一番大事なことはやっぱり、続けること。やめない。
何より楽しいからです。ライブでお客さんの顔を見れば、辛い事があっても何もかも吹っ飛び、最高の幸福感に満たされます。

今年も作品をリリースすることができました。
続けているおかげで、最近は新たな国や環境で、思ってもみなかった素晴らしい体験ができました。日本の文化、言葉の大切さを再発見しました。
そんな人・場所・言葉からインスパイアーされた、優しい歌たちです。

"O"album
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