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コミュニケーション・サポーターのリエコムです。
アメリカのビジネスシーンでは、 confidence is everything (自信が全て)と言っても過言ではないと思っています。
これは勿論、自信満々さを「演出」することではなく(単純にイタイですよね)、
経験からにじみ出る確信と覚悟というか。
イメージは帰省のとき観たNHKの「プロジェクトX~挑戦者たち~」。登場するパイオニアたちが持つ覇気が正にソレかと。未知への挑戦 - ゴールまでの地図は無い。けれど、彼らは必ず辿り着くと信じて、歩みを止めない。
わたしは遥か昔に学校で習った
Will do one's best.
(最善を尽くします)
が挑戦への自信を表現する言い回しだと長年勘違いしていましたが、良く考えたら"最善"て
[出来る範囲で]全力を尽くすって制限つきですね。
つまり...全力を出し切らない!?
日本語で「最善を尽くします」は一般的な表現だと思いますが、皆さんがこのフレーズを口にするときの自信レベルはどれくらいでしょうか? 逆に誰かに言われたとき、相手をどれくらい信用できるでしょうか?
先日ご紹介した東洋経済の記事中(本の表紙)に「"do the best"は絶対NG」とあって、どうしてか考えたのですが、確かにgo-getter(ヤリ手)が使うのを聞いたことはありません。
どちらかと言うと、「できることはしますが、責任は負いかねます」という及び腰のニュアンスで使われることに気づきました。
以前、各国のオフィスリーダーたちが出席する会議中、あるオフィスの責任者(非ネイティブ)がボスから「大規模プロジェクトを請け負えるか」と訊かれて即座に
「もちろんです。我々のオフィスの可能性を証明したいです」とサラっと言ってるのを聞いたとき
(うわ、かっこいー! )そのひと言で、彼と彼のチームは良い仕事をするだろうと信用できました。ボスも笑って「頼もしいね。任せたよ」と肯定的なコメントをしていました。
でもこれ、彼のオフィスにとって、初の大規模プロジェクトだったはずなのです。どうして瞬時に信用を得られたのか。
事実、彼はesteemed(評価の高い)リーダーで、だからこそ新たにオフィスを任されていたのですが、このデリバリー(話し方)で何より効果的だったのは
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① 間髪入れず回答し、
② 「証明する」と言い切った
ことだと思います。
①
非ネイティブだと特に、喋り出しが「あー...」とfiller words(間を埋める言葉)になり易いですが、これはあまり使うと自信の無い印象を与えますし、fillerが流れを妨げて、要点が分かり難くなってしまいますよね。
わたしは最初は自分で心配になるくらい「あー」が多くて、かなり気を付けています。
②
Proveはポジティブな単語で、例えばイディオムの prove oneself:
I'll prove myself (to someone).
(自分に物事を達成する能力がある、成功すると見せる)
「(能力があることを)証明する」という含みがあります。前述のリーダーは
I want to prove that ~
というような言い方をしていて、冒頭で(やったるで)な姿勢が伺えます。
「任せられる?」と訊いたときの答えが
「やってみせます」 と 「最善を尽くします(できる範囲で)」 2つあったら
「やってみせます」と言ってくれる人にお願いしたいと思いませんか?