判決
あの事件の頃、私は高校生でした。
どっぷりおたくで、自分の人生で一番大切なものは
アニメのキャラだった。もう本当に本気でさ。
宮崎勤のあの部屋がニュースで流れ、コミケにカメラが入り
「おたく=ロリコン」的な報道がなされる中、複雑な思いでした。
うちにもね、いかがわしい本あったし。
いや、むしろ、いかがわしい本だらけだったかも知れない(笑)
親からのつめたーい視線はきびしいものでした・・・。
それでも私は好きなことをやめられなかったけどね。
その後、時代は変わっていって「メイド好き」なんて
大手を振るえるような時代になっちゃって。
彼は知らないんだなぁ。この世の中を。
知らないまま、空想にふけったまま、執行のその日に
怯えつつ一生を終えるんだなぁ。
私は彼を一度世間に放り出して欲しいんだけど。
どんなにひどい罵声を浴びせられる事をやったのか
身に沁みて、体感して欲しいんだけど。
親の罵声も悲しみも憎しみも、全部全部全部。
そのまま、死ぬなんてねえ。
甘すぎる気がするのは私だけかな。
死刑囚の苦しみも私にはわかんないんだけどさ。