15年越しの夢が叶った日 | Rieco オフィシャルブログ powered by Ameba

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昨日は、私の15年越しの夢が叶った日でした✨

15年前、人生初めてデモテープをオーディションへ応募したのが、
ビクターのオーディションでした。


そのオーディションはちょっと変わった形式で、
応募用紙にはたくさんのビクターのディレクターさんのお名前が書いてあり、
その中から自分がこの方に聴いてほしい!!というディレクターさんを選んで送るというもの。

ディレクターさんの得意分野や簡単なメッセージが添えられているので、

例えばロック求む!という方や、

勇気があるやつは送ってこい!

だったり、みなさんのメッセージはそれぞれ。

その中でピンと来たディレクターさんのニックネームが"人情"ディレクターさん。

人間味に溢れた心を感じられる良質な音楽を求めます。

のようなメッセージだったはず。

たくさんディレクターさんがいらっしゃる中、
絶対"人情ディレクターさん"に聴いてほしい!!
と送ったデモテープ。

それがこの前福岡のワンマンライブから発売した"Footprint"というアルバムの
一番最後に入っている音源
"Endless Happiness"でした。

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しばらくすると、人情ディレクターこと菱田ディレクターさんからご連絡が!

色々お話しましょう。福岡へ行きます。

と、なんと福岡へ会いに来てくださることに!

博多駅の地下のレストランで、
人生で初めてメジャーレーベルの方にお会いして、
ドキドキプルプルしながら色んな夢や音楽の話をさせていただいたことを今でもはっきり覚えています。

どういう心持ちで音楽をやっていくべきか、
メジャーを目指すメリットデメリット、
音楽の世界で生き抜いていくことなど
目から鱗のお話を、
情熱と音楽への愛情たっぷりに真剣にお話して下さいました。

日本語でも曲を書いてみてほしい。


そう言っていただき、
作ったのが初めての日本語歌詞曲
"Never."だったのです。




その後何回かやり取りを続けていたとき、


東京へ遊びにきませんか?
ビクタースタジオでお待ちしています。

とメッセージが。

お母さんと妹と、ビクタースタジオにドキドキしながら入ったのを覚えています。

菱田さんが見せて下さったのは、大きなスタジオ。

ここはサザン・オールスターズさんがレコーディングしているところだよ。
いつかここでレコーディングできるようになろう!
どんなときも諦めないこと。
もちろん夢は叶わないこともある。
この世界は厳しいものだから。
でも諦めたら、もしかしたら叶ったはずのことも、
すべてがそこで終わってしまうんだよ。

とまっすぐな目で伝えてくださいました。

そのとき、
こんなに音楽への愛と、素晴らしいアーティストを育てたい!という熱を持った方といつか一緒にお仕事ができたらどんなに素敵だろうと、
その日から真剣にメジャーデビューを目指し、
菱田さんといつかお仕事をさせていただくことを目標としたのでした。


それから家庭の事情や色んなことが重なり、
音楽を続けることが一時期難しくなり
いつしか菱田さんへ連絡することもできなくなって、
私の夢が一度消えてしまったのでした。

でも諦めきれず音楽を続けていた10年後、
日本コロムビアからメジャーデビューができることに。


菱田さんに今度ご連絡するときは、
メジャーで一人前になってから、
こんなに大きくなりました!
と笑顔で伝えたい!
と決めていました。

いつも所属事務所にいくときには
ビクターの前を通っていくので

"ここに菱田さんはまだいらっしゃるだろうか。
もしいつか会えたとしたら、それはきっと素晴らしいときだろうな。"

と再会を思い浮かべていたものです。

だけどメジャーで一人前になる前にメジャーを辞めてしまい、
菱田さんへいつか胸張ってお会いするという夢も消え‥

そんな今年のある日。

やっぱりせっかく東京にきたんだ、
菱田さんに一人前になってなくたってお逢いしたい!
と勇気を出し、
ビクターへお手紙を出したのでした。

"菱田ディレクター様 
15年ぶりのお手紙です"

と封筒にどデカく書いて。

まだいらっしゃるかわからないし、
どの部署にいらっしゃるかもわからない。

そしてお手紙を書いても毎日山のように送られてくるお手紙の中で、
見つけてくれる可能性もきっとそう高くはない。

そう覚悟して、くるかもわからないお返事を
密かな期待を胸に待っていたある日。


お手紙に書いていたメールアドレスに突然、

"菱田です。お元気ですか。お手紙みました。
そしてなにはともあれ、
音楽を続けてくれていてありがとう"

と菱田さんからのメッセージが!

そのメールをみて、
一気に15年間の今までが走馬灯のように駆け巡り、思わず涙が出てしまいました。

まあ積もる話もあることでしょうから
一度ビクターへ遊びにきませんか。

そして15年ぶりにお会いした菱田さん。

やあ!元気にしてたのかい?

と笑顔で迎えてくださり
今までのこと、音楽のことを
15年前とまったく変わらずお話できている時間に
心が震えました。


そうだ、ちょっとお仕事をお願いできますか。


と、菱田さんからなんとお仕事のお誘いをいただけたのは6月。

菱田さんが担当されている、演歌歌手の
飛鳥とも美さんのディナーショーで
ピアノ伴奏と、ソロでも歌ってくださいとのことでした!

菱田さんとのお仕事!✨✨
もちろん喜んで!!!!

そしてその本番が明日なのです✨
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明日の本番前に、菱田さんが

"飛鳥とも美のデモテープを録音するので来てごらん"

と、
なんと15年前に案内して下さったあのビクタースタジオのお部屋での録音へ、私も呼んでいただけることに!


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ここを夢いっぱいの気持ちで眺めていた15年前。
当時の想いが蘇ってきました。


「せっかくなのでピアノで1曲参加してみるかい?」

と、なんと昨日はレコーディングまでできることになり!

矢野顕子さんをはじめ、一流ミュージシャンの方々がレコーディングで使われているグランドピアノでレコーディング!
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ものすごく優しくて、温かい音がしました。

ピアノさんをナデナデしながら

"待っててね。
いつかあなたとレコーディングをさせてね。"

と伝えてきました。

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とも美さんと✨
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こうして菱田さんが叶えて下さった、
15年越しの夢。

とも美さんと二人三脚で愛情たっぷりでお仕事をされている様子も、
本当にすべての景色が夢のように美しかった。

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とも美さんの美しい伸びやかな歌声が、
切磋琢磨がありながらも温かい音楽人生を歩んでいらっしゃることが伝わってきて、
こうしてご一緒させていただけることを本当に嬉しく感じました😊✨✨


明日はとも美さんの歌声にそっと寄り添ってピアノを弾かせていただきます。
私もオリジナルを歌わせていただくので
いただいた場所を存分に活かせるように
心を込めて歌いたいと思います。

15年前の私に言いたいな。

夢は必ず叶う。
あなたにとって、
最善のタイミング、最善のかたちでそれはやってくる。
だからどんなときにも希望を捨てないでいてね。