熊本の地震。
私も熊本や九州に友達がたくさんいるから
連絡したりFacebookでみんなの安全を確認したりしました。
本当にどんなに怖い思いをされたかと思うと
胸がぎゅぅっと締めつけられます。
みなさんお一人お一人が、どうかご無事でありますように。
私も2005年の福岡での震度6の大地震を経験してから
地響きの音にものすごく敏感になってしまいました。
(熊本に地震がくる前に、東京でも地響きが聞こえてきてドキッとした途端、
一瞬だったけど強い揺れがきました。)
2005年のあのとき、
私は百道浜の海辺のカフェで働いていて
飛行機がものすごい音で近づいてくるような音がしてみんなで顔を見合わせた途端
お店がぐっちゃぐちゃに揺れだし、
カフェのテラスが店からバキバキと離れて海の方へずれて行き
テラスの小屋がぺっちゃんこになり
スタッフが皿が落ちてきながらも必死で慌てて火を消している中
オーナーは
”店より自分！店より自分やー！”
といいながら走り逃げていくのを見ていました。
すぐさま
”海を離れて福岡タワーの方へ逃げてください！”
とサイレンが鳴り響き、
海辺からタワーへいくには高速道路の上にかかっている橋を渡らなきゃいけなくて
その橋の石がゴロゴロと崩れていくのをみて
”向こう側に渡る前にこの橋が崩れてしまったら。。。”
と、ものすごく不安になりながら橋を必死に走り抜けると
福岡タワーの下にあるラーメン屋さんのテラスで
普通にラーメンをズズーッと食べてるおじちゃんをみて
一気に腰抜けになりました。
少し余震もおさまってきて、
お店の方へ戻っていくと
百道浜にはウェディング場があって
この日奥の教会で結婚式の予定のご夫婦が
屋内は危ないからと、
壁などが崩れ落ちた野外で
お二人だけで結婚式を挙げていました。
さっきまで晴れていたのに空もどんより、
土ボコリや液状化が激しく、
この世の終わりだと思っていた時に、
同じ場所にいるのに
普通にラーメン食べてるおじちゃんをみたり
しっかりと手を取り合って結婚式を挙げているご夫婦をみているとき
こういう時に、世界のどの部分を見つめるかを問われた気がします。
その後もあの地響きの音が少しでも聞こえると
胸がドキドキして全然眠れないし
また大きな余震もきていたので、
しばらく恐怖に包まれていましたが
春からだんだんと暖かくなる気候に
少し心が助けられました。
熊本は本当に大自然のパワーがみなぎる場所。
いつも熊本にいくと、体全体が活性化される気がしています。
春の今、
新緑が芽吹いて冬からの再生のパワーが
自然が溢れる熊本には満ち満ちていると思います。
今日の熊本は晴れで暖かいみたいで本当によかった。
私も熊本のみなさんと一緒に
この新芽たちのように
すべては必ず再生すると信じています。
Facebookをみて
怖い思いの中でも
みんなが支え合おう、みんなで乗り越えようという思いが恐怖より何倍も大きいのをみて
本当に胸が熱くなります。
熊本の温かいハートのみなさんだからこそ
さらにこの一致団結の再生へのパワーは
どんな困難も超えられると思います。
私も福岡のときにそれに助けられたように
世界の”暗黒”の部分にしか目が向けられなくなりそうなときに
春の芽吹き、新緑たちに、鳥がさえずる声に
世界の”再生”の力の方へ
ほんの少しでも目を向けていただけたら嬉しいです。
私も、離れていても
熊本のみなさんと心は一緒にいさせてください。
