今日からお盆。
夕方から家族でお墓参りに出かけました。周りを見ると、提灯をぶら下げてお墓へ向かう人達がちらほら。うちもお寺までは歩いて行ける距離ですが、何せ91歳の祖母がいるので車で行きました。

お墓につくと、ご近所の人達がいっぱい!皆、世間話をしながら、自分の家だけでなくご近所のお墓にも線香を上げていきます。本当は、盆棚にぶら下げた提灯の灯りが自然に消えるまでご先祖のそばにいるのが習わしのようですが、今は墓参りする側も高齢になり、とても待っていられない!!ので、ひととおり線香を上げ終わると引き上げます。

さて、家に帰ると迎え火。
用意するのは、藁(わら)、水、ミソハギ(水を入れている茶碗に入れてある紫色の花)、焼米(やんごめ)、線香。これらもお店に行けばセットで売られていますが、我が家はもちろん全部自前です。
花挿し(左)と線香立て(右)も、うちの竹で父が作りました~。



本当は焼米(やんごめ)と言うぐらいなので米を焼いたものを用意するのですが、簡略して白米で。
サトイモの葉にのせています。

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そして藁に火をつけ、迎え火を焚きます。
燃えている藁に向かって米と水を振りまきます。
米は手で少しずつ、水はミソハギの花に含ませてパッパッと。

このときに言う決まり文句がこれ。
「やんごめ食い食い、水飲み飲み。このあかりでござらっしぇえ。」
意味は、「どうぞ焼米を食べて、お水を飲んでください。この灯りを目印にいらしてください。」といったところでしょうか。火が消えるまで、このセリフを言いながら米と水をまきます。

ちなみに、8月15日の送り火にも同じ用意をするのですが、セリフは
「やんごめ食い食い、水飲み飲み。このあかりでけえらっしぇえ。」になります。
けえらっしぇえ=お帰りくださいということです。
房州弁って、乱暴に聞こえるなぁ~・・・。