「痛いよ。母さん、手を放してくれよ。」


廊下の奥の方でシウォナが叫んでいる声が響いてる。


その声を聞いたハルが「ママ。パパ、バアバに怒られてるの?」

「そうだね。パパ、バアバに怒られてるね。」

「でも、どうちて?」

「どうしてって……」俺がシウォナのモノを握って寝るって事をシウォナが言って、それを聞いたお義母様が怒ったなんてハルに言えないから、俺が言葉に詰まっていると

「パパとママがおテテつないネンネしたらダメなの?」

「うんとね。それはいいと思うんだ。ママとハルもおテテ繋いでおネンネすることがあるから。」

「うん。」とハルが頷く。

そうだ、これにしよう「バアバが怒ったのは、パパがハルの物真似をしたからだよ。ハルみたいに可愛くないのに、ハルみたいに " ちぇんちぇい~" って言ったからだと思うな。全然可愛くないパパが可愛いハルの物真似をしたのが腹が立ったんだと思うよ。ママも" えぇ~" って思ったもん。」

「ふーん、だからか。」ハルが納得してくれた。




「もう、一体どうしてあんな事を訊くのよ。おまけにあんな事を言うなんて。」

「だって、先生達訊いて欲しそうな感じだったし。」

「そんなことはないわよ。」

「そんなことないよ。何度も" 質問はないですか?" って訊いていたじゃないか。だから、俺は…」

「期待に答えようとしたってことなの。」

「まぁ、そうだね。王様として国民の期待に答えなきゃだよね。」

「バッカじゃない。今は王様じゃなくて1人の父親でしょ。期待に答えるって意味を勘違いしているわよ。」

「………」

「きっと、あの後診察室は大爆笑よ。キュヒョンさんとハルが恥ずかしい思いをしているはずよ。」

「そうかな?」

「そうよ。そんなこともわかんないの💥この子は……ママ、悲しいわ。というよりこんな子に育ててしままった自分に腹が立って来たわ。」

「えぇ~、結構いい子に育ったと思うけどな。」

「………」






お義母様がニヤリとして


「そんなに夜眠れないのだったらママが握ってあげるわよ。」


「エッ!」


「そんな鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしないの。いつでも握ってあげるわよ。ママだったら、きっと、キュヒョンさんも文句言わないと思うし。他の人だとキュヒョンさんも嫌かもしれないけど、一緒に寝てあげてもいいわよ。赤ちゃんの時、ママのおっぱい触りながら寝ていたしね。」


「そんな気持ち悪いこと、母さんのおっぱい触るなんて俺絶対していないから。」

「パパに、聞いてみるといいわ。ママとシウォンがどっちの言うことが正しいか。」


「例え、母さんの言う事が正しかったとしても、俺は赤ん坊だったんだろう。仕方がないじゃないか。それよりも、俺のを握んなくていいからな。」

「遠慮しなくていいのよ。」

「いいよ。」

「昔、オシッコする時に持ってあげたみたいに持ってあげるわよ。」

「ヤメテクレ~~!」




シウォナの「ヤメテクレ~~!」がこだましている。


俺とハルが思わず顔を見合わせて「また、パパ、バアバに怒られてるね。」