🐴🎂🎉🎁🎊--㊗️38歳--🎊🎁🎉🎂🐴

シウォンさん、お誕生日おめでとうございます🎉

去年から、L.S.S. の活動が加わってますます忙しくされていますが、健康で笑顔溢れる一年にして下さい。

シウォンさんは、スジュの永久センターです。

なんとか、間に合った。






帰ったら文句を言ってやる、絶対に!



事実婚を選んだあいつらは、独立して会社を立ち上げた。

その結果、苦労はしてもどんな時も一緒にいられる。



そして、同性婚を選んだ俺達は、別々の事務所になった。

俺は、あいつらと同じように俺が新しく作った会社にお前を迎え入れようと思っていた。

あいつらと同じように見えるけど、違うんだ。

俺は、今まで通りSMに所属している。

お前は、俺の会社と契約を結ぶ。

そう、俺はお前の事務所の社長だ。

そしたら、お前がやりたいことを俺が全力でサポートするつもりでいたのに……

それを、お前が「そんなことをしたら、公私混同しているとシウォナに迷惑をかけるから、俺は、よその事務所に行くよ。」って言って自分だけ出て行ってしまった。


でも、YouTubeやXで上がって来る映像が俺の神経を逆撫でするものばかりだ。


お前の横には、いつもピタッとお前の新しい事務所の社長がくっついている。

日本でのSMTown でも、お前のソロコン先のシンガポールや台湾でもだ。

お前と一緒に車に乗って、飛行機にもお前の隣に座っている。

時にはお前の腰を抱いて歩いている。

俺以外、スジュメン以外にお前と一緒に車に乗ったり、飛行機の隣に座って、お前の体に触れるだなんて許せない。

いくら社長とはいっても俺は、納得していないよ。

「お前は、ヒョン考え過ぎだよ。俺が愛しているのはヒョンだけシウォナだけだよ。」と言ってくれてはいるけど、お前は気付いていないだけなんだよ。

お前は、花が自然に蜜蜂を引き寄せる様に、男達を引き付けるものを持っている。

だから、俺は心配なんだよ。

前みたいに、あいつらみたいに一緒にいられない。

お前が、遠くに行ってしまいそうで……。

俺は、心の狭い人間だと言われてもいい。

本当に、そのことを考えると頭が変になりそうだ。



そんなことを考えながら、飛行機に乗ってタイから帰って来る。


今日は、俺の本当の誕生日、っていうか本当の誕生日ってな。

誕生日に、本当もそうでないって2日もあること事態が、自分のことだけどよくわからない。

だから、ペンの子達がいつもにも増してプレゼントや手紙を持って俺を待っていてくれる。



「お誕生日おめでとうございます。」

「おめでとうございます。」

みんながお祝いの言葉とプレゼントや花束や手紙を手渡してくれる。

俺も 「ありがとう。」と言って受け取る。


いつものように、トゥギヒョンとシンドンヒョンと空港でさよならする。

別れ際に、トゥギヒョンとシンドンヒョンが「シウォナ、誕生日おめでとう❗」と今さらな事を言ってニヤニヤしている。

俺も「何ですか、気持ち悪いな。」と言ってそれでも「ありがとうございます。」って手を振った。



抱えきれないほどのプレゼントや花束を持って迎えの車に乗り込む。

その間にスタッフがトランクを車に積み込んでいる。



手を振ってくれているペン達に、窓を開けて「ありがとう。」と言いながら手を振る。

車がゆっくりと進んで行く。



交差点を越えてさすがにペン達の姿が見えなくなった。

窓が閉まり、車もスピードを上げて行く。



このプレゼントを一旦家に置いて、それから、あいつの事務所の社長に会いに行こう。


このツアーに出る前に人伝に入手したあいつの事務所の社長の電話番号。

夕方なら、お互いに帰っていることなので、会うことした。



俺は、どうしても一本釘をさしておきたい。

タダ、ソレダケダ。



ふと、窓の外を見ると、自宅へと帰る景色じゃない。

俺は慌てて  「おい、道違うだろ!」と強い口調になる。


これから、俺にしてみればある意味対決しなきゃいけないのに、こんなことで出鼻をくじかれるのは嫌だ。

御免被りたい。


新しいスタッフか。

この頃、アーティストも契約更新しないけれど、スタッフも退職者が増えている。

改めて車内をよーく見てみると、アレッ、いつもの車じゃない。

ヤバい、変なことに捲き込まれるのか?

俺としたことが……

社長に会うことに気を取られていたから失敗したか!




そういえば、この後ろ姿見たこと………


ルームミラーで観察をする。


キャップを目深に被っている……

スタッフなのにサングラスをかけている……


俺に、誰かわからせないつもりか……



「おい、返事をしろよ。」


「……………」無言で運転している。




「なぁ、返事をしてごらん。怒んないから。」と俺は、さっきまでの詰問調から優しいトーンに変えた。




「バレてるぞ。」



「クッククック」と笑い声がして、キャップとサングラスを取る。



「バレたか。」ルームミラー越しに愛しい人がウインクしている。


「わかるよ。俺が、お前をわからないはずないじゃないか?」

「まあね。でも、すぐに気が付かなかったじゃん。」

「それは、誰だっていつものスタッフだって思うだろう。それに…」

「俺の事務所の社長に会うから緊張していた。って言うんだろう。」

「ああ、そうだ。」

「ヒョンにしては、緊張するって珍しいね。」

「そりゃ、俺だってそんな時もあるさ。」

「社長が、社長がね、今日は会えないって。」

「えっ、そんな。」

「社長が、俺に、" シウォンが俺とお前の事を心配しているみたいだけど、お前からあいつに言っておけってさ。俺は《商品には手を出さない》って。俺が側にいるから男でも女でもお前の側に寄りづらいんだって。」

「そんなことをおっしゃって……」

「そして、" いつもは冷静なシウォンがお前の事になると分別がつかなくなる" っていう噂はどうやら本当らしいなって。」

「そんな噂が……」

「で、社長がトゥギヒョンに電話してくれて、今回のバースデーサプライズが実現しました。」

「みんな知っていたのか。」

「そうみたい。俺も、さっき、帰りの飛行機の中で言われたんだよ。」

だから、さっき………俺は、2人のヒョンの様子を思い出した。


「 キュヒョナ、車止めて。」



右のウインカーを出して、車を路肩に止める。



キュヒョナは、次の展開がわかっているのか、俺がドアを開けて助手席に移動している間にシートベルトを外していた。


俺がドアを閉めると、俺の方に向き直って「シウォナ、誕生日おめで…」

その言葉を最後まで言う前に、俺がキュヒョナの唇を塞ぐ。


キスの音とキュヒョナからの甘い吐息で、俺は危うくセーブがきかなくなりそうだったけど、さすがに白昼堂々は無理。

俺達19年目の現役バリバリアイドルだからね。

パパラッチには、十分気をつけないとな。

でも、パパラッチされた方が楽になる気もするけどっという思いが一瞬頭をよぎる。

だけど、俺もあいつもツアーで世界を回っている。

記者会見を開いている時間がもったいない。



「シウォナ、俺、明日、休みなんだけど。」と愛しい人が恥ずかしそうに告白してくれる。


「オーケー、俺んちでいいよな。」

「うん。」

「じゃあ、運転変わるよ。」

俺達は席を移動する。



「それから、キュヒョナ。わかっていると思うけど、キュヒョナの横は俺な、俺の席だからな。」

「優先座席。シルバーシート、おじいちゃんみたい。」とケラケラ笑っている。


「俺のどこがおじいちゃんなんだよ。今夜、覚悟しておけよ。」

「証明してよ。楽しみにしてる。」



左にウインカーを出す。

アクセルを踏む前に、もう一度、キュヒョナに小さくキスをする。


アクセル全開。



ブラボー❗

俺の38歳の誕生日、最高❗