数年前に上柳昌彦さんのラジオに米屋として出演させて頂いた際に、ご連絡を下さった福島県古殿町の農家 渡邊さん。

震災以降は市販が難しく様々なご苦労があったそうですが、「丁寧に手刈りして、一ヶ月半も天日干しを行った自慢のお米を食べてみて欲しい」とお便りを下さって、試食させて頂いたところ、甘味を食べているのかと思うほどのお米の甘み、しっかりとした粒張りと瑞々しさ、芳醇なお米本来の香り、全てに感動し、「5ツ星お米マイスターイチオシのマイスター米」として、令和5年産米は3年目の販売となりました。

お米の販売だけでなく、渡邉さんと奥様が無農薬で作ったお野菜を送って下さったり、奥様の漬けた絶品の沢庵を食べさせてもらったり、私も福島のパパ、ママと呼び、会いに行く約束をしながら、ずっとお付き合いが続いていました。

そんな渡邉さんのお米は、昨年度、阪急百貨店様のプレミアムカタログにも採用頂き、その味わいは誰もが認める愛するお米となり、これからもずっとずっと続いていくものと思っていました。

年が明けたある日、渡邉パパから「病気が見つかったので今年のお米を先出ししたい。令和6年産のお米作りはお休みになっちゃうよ。」という連絡をもらいました。

「ずっとずっと待っているから、治して、また美味しいお米を作って欲しい」と約束しましたが、昨日、渡邉ママから「一生懸命戦ったよ」とお電話がありました。

最後の最後まで、「阪急百貨店さんのプレミアム商品として販売出来たということは、自分たちの作ってきたお米が認められたということだよね。誇らしいよね!」と話されていたそうで、胸が一杯になりました。

渡邉パパが命を懸けて作ってくれたお米は、30kg玄米であと25袋。大切に、大切に、想いを伝えながら、最後まで丁寧に販売していきます。

一夫パパ、本当に本当にお疲れ様でした。出会えて良かったです!本当にありがとうございました!