飛騨高山の山々に囲まれた田んぼの一角に平野吉彦さんの無農薬・無肥料栽培の田んぼはあります。周囲の田んぼが黄金色に色づく中、平野さんの稲穂は青々としていて、収穫予定は来月下旬頃。その田んぼにあった収穫時期を自身で設定し、田植えを行った結果、飛騨高山の農家さんの中では遅い収穫となっています。

平野さんのお米は、奇跡のりんご木村秋則さんの栽培方法を師事し、無農薬、無肥料で稲の力、土壌の力を活かして栽培しています。実際に木村さんの元に足を運び、学び、8年掛けて丁寧に丁寧に手除草を行って、稲や土に力を付け、やっと8年目から思ったように収穫が出来たまさに奇跡のお米です。

今年は合計8回も手除草の為に田んぼに入り、食べてくれるお客様のことを想いながら、美味しくて安心安全なお米をお届けしたいという想いから、例年以上に手間暇掛けて栽培を行ってくれました。今年の稲穂は、例年以上に太く真っ直ぐと天に伸びた美しい姿で、非常に順調に生育しています。

平野さんは常々、「農産物は人の足音を聞いて育つ」と言い、どれだけ田んぼに足を運んだか、田んぼに入って稲の声を聞いて育ったのかを大切に栽培しています。

無農薬・無肥料栽培をスタートした当初は、変わり者に思われ、収穫量も現在の1/3以下で、非常に厳しく我慢の日々が続いたそうですが、11年経って、例年以上に美しく太い稲穂の姿を見たときに、これまでの栽培方法は間違っていなかったのだと実感されたそうです。

実際にここ数年田んぼに足を運んで見させて頂いている私も今年はより一層、素晴らしい生育であることを感じました。

今年の収穫はまだ少し先ですが、平野さんの奇跡のお米、楽しみに待っています!ファンの方も多いお米ですので、ご期待下さいませ。