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C型肝炎の宣告を受けて1年が過ぎたある日、仕事関係の40代男性と話していた時に、その人がふとこんな話をしだしたんです

 

『おれさ、前にB型肝炎だって言われたんだけど、時間が経ったら治っちゃってたんだよな』と

 

え!?私はC型だけど…B型肝炎?治った?そんなことがあるの?と。

 

それまで私は、自分がC型肝炎だという話もごく一部の親しい友人にしか話していませんでした。

普段の生活で移ることはなくても、でもやはり話した相手が私をどう見るのだろうと考えると、安易に話せることじゃなかったんです。エイズとは違いますが、でもそれに近い感覚でした。

 

で、私、そんな喜ばしい話を聞いたからにはもっと情報がほしい!と言う想いが先走り、その男性に話したんです。実は私、C型肝炎で…と。

 

その人はひとこと

『それはつらかったなぁ…』と言ってくれました。

 

ようやく同志というか、仲間に会えた気がして、うれしいというか、安心感に包まれて、涙が出そうでした。

そしてその彼は、今アメリカでC型肝炎に効くインターフェロンの治療があって、来年頃には日本でも認可されるかもということ。タイプによるので全員に効くわけではないけれど調べたほうがいい。M病院が専門だから、行ってみろ…など教えてくれました。

 

こうして書きながらふと思ったんですが。ネット時代の今じゃ信じられないけれど、ひと昔前はこんな情報でさえ得るのに1年もかかってたんですね知らんぷり知らんぷり

確かに私も自分の病気のことを人に言えなくて、なかなか情報収集できなかったということもありますが。

 

で、私は教えられた通り、そのM病院に行き、先生に伝えました。

自分はC型肝炎であること。日本で近々認可されるであろう治療(インターフェロン)ができるタイプなのかを知りたいと。

 

先生は

『わかりました。ではまず血液検査をしましょう。そして来週結果を聞きに来てください』と。

 

そして血液検査をし、一週間後、また病院へ。

 

診察室のドアを開けると、う~んと渋い顔をして腕組みをしている先生が。

私は『あ~ダメだったんだ。私は治療できるタイプじゃないのね』

とがっかりしたんですが、

先生が口にしたのは予想を超えた言葉だったんです。