性差別変革の契機に、昭和的おっさん政治の終焉を | 前目黒区議会議員 鴨志田リエ オフィシャルブログPowered by Ameba

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 私が議員になる前は、美容・美術・ブライダルの業界で多くの女性と共に働き「性差はあっても能力に男女差は無い」が、社会の中の男女差別を実感してきました。

 2002年に初当選し「男性優位、女性軽視の政治の世界」で自分なりに戦い「男女平等共同参画」「女性の活躍」を政策としてきました。

 男女の不平等を示す「ジェンダーギャップ指数」は153カ国中、日本は121位。

 政府は「女性の活躍」「女性が輝く日本」と謳っていますが全く進展がなく、現状で諸外国に大きく遅れをとっています。

 

 今回の森喜朗会長の「女性蔑視発言」が日本社会を変え、性差別変革の契機になり、「昭和的おっさん政治」が終焉に近づくことを願いレポートにしました。

 

 森喜朗会長の「女性蔑視発言」は国際社会の厳しい批判にさらされ、森会長は辞任に追い込まれました。

 これまでの女性蔑視が許容される日本体質を変えようと女性達や企業、社会も声を挙げましたが、強い外圧が無ければ、スポーツ界の貢献度が高く元首相という政財界に絶大な影響力を持つ森会長は辞任に至らなかったもしれません。

 そして、東京五輪・パラリンピック組織委員会理事会のプロセスを飛び越えた森会長の「俺流」後継指名は「密室人事」とまたもや批判の的となり、一連の混乱は、開催準備の遅れを助長すると共に、国内外に対し「日本社会の旧態依然」を印象づけました。

 

 2020東京オリパラの5ヶ月前の大変な局面での次期会長選びは混迷の様相(人材不足?)です。

 会長に女性をとの声がありますが、象徴としての女性を選ぶのではなく男女問わず大役を担える新会長を望みます。

 

【ワシントンポスト紙】

森会長が女性蔑視発言の撤回、謝罪会見を開いた後に、当初、政府関係者や自民党幹部などが“続投”を後押しいていたことを「日本の古参で保守的な男性エリートの当初の反応は(社会の)怒りに耳をかそうとしないことだった」と批判。

 

【上野千鶴子東大名誉教授】

Twitterの「#わきまえない女」などで女性の怒りが噴出し「誰であっても差別的な言動は看過しない」という世論の盛り上がりに圧された。

これからは、どんなポストにいる権力者であれ、性差別的な言動が致命傷になることを学ぶ契機になるだろう。 

これは森会長個人の資質の問題ではない。同調した組織委の体質、現役アスリートの発言が出てきにくいスポーツ界の体質、女性に「わきまえ」を要求するホモソーシャル(女性・同性愛者嫌悪に基づく男性同士の連帯)社会の抱える問題がつきつけられた感がある。