人の子育てに意見するような、
ケチをつけるような事を
    
してはいけないと重々分かっているのですが、
どうしても
独り言として言わせてもらいたい。 
      
「障害児」
  と一言で言っても多種多様、十人十色。
    
重度から軽度まで色々。
   
私はただ、
知的障害のある子の母親と言う立場でしかありませんが、
日々思うのです。 
        
「勉強は大事です」
「学習は大事です、
学習する意欲を持たせることも大事です。」   
  
学力が着く事で、
障害のある子でも人生が豊かになる事は
確かだと思います。
   
誰かがやってくれないと出来ない事も、
自分で出来るようになれば、
達成感、満足度が何倍も違うと思います。  
     
でも。   
     
私はそれよりも大事な事が
あると思うのです。    
     
「穏やかに過ごす」   
     
という事です。   
 

多動やパニック、自傷他害を繰り返す日々を
送っているご家庭が聞いたらブチ切れますよね。
    
じゃあアンタ、
代わりにやってみなさいよ!
って。    
     
そんな事、
親が一番思ってるよっ!って。   
     
そうだよね、そうだよ。
     
そう思う。
     
  たださ、
小さいうちの多動やパニックやこだわりが、
成長と共に無くなっていくかといったら、
勝手には無くならないことを
知ってしまってる。
      
小さいうちはまだ、
親も若いから、力でなんとかしたり、
こだわりに付き合ったり出来るけど、
  いつかどうにもならない時が来る。  
    
そして、
小さい時は助けてくれる人が
沢山いる。
  
まだ小さいから、
と言う理由で大目に見てくれる場合も多い。 
   
だからチャンスが多い。  
    
小さい頃に身に付いた習慣って、
大人になってから直すのって、
障害がなくたって難しいじゃないですか。
     
時々、
「だってこの子に言ったって、
わからないんだからしょうがないじゃん。」 
って言う親御さんに出会うけど、
   
私は心の中で
「残念だな…」
ってガッカリするのです。
    
言葉は便利です。  
   
でも言葉以外にも伝える方法はある気がします。
  
言葉を上手く使えない子との
コミュニケーションをとる方法が
何かある気がするのです。
    
また、逆に
「伝わらないならもういいや」
と、諦めてしまう子もいるかもしれません。
   
本当は自分でやりたいし、
自分で選びたいしやってみたいけど、
何でもお母さんがやってくれちゃうから
楽だしもういいや、
って言う子もいる気がします。  
     
自分でやる、やれる楽しさを
知らない子もいるかもしれません。  
   
こんな事を書きながら、
自分達親子を振り返ってみると、
反省しきり、です。   
    
で。
   
タイトルに戻ると、
一生懸命、今の状況をどうにかしなければ
と、奮闘しているママさんに出会うと、
応援したくなるし嬉しくなるけど、
    
でもその頑張りのベクトルが
勉強の方にグーンと傾き始めると、
途端にガッカリしてしまうのです。   
    
お子さんが小さければ小さいほど。  
     
同世代の子供達と比べて自分は勉強ができないんじゃないか、
と言う不安や劣等感を抱くようなお子さんには、
学習支援の順位がグンと上がると思うけど、
    
まだ他者を意識するような年頃でないなら尚更、
「なんだか助けたくなる子」
を目指すことが先なんじゃないかと思うのです。  
     
「とにかく賢い子」
が好きな人もいると思いますが、
    
「なんだか憎めない子」   
   
ぐらいを目指す方が生きやすい気がするのです。
    
全てはいつか大人になる子供達の為に。
   
または、
未来の「穏やか」の為に。