待合室でぼーっとしてると、館内アナウンスで呼ばれた。
跡形もなくあっくんは骨になってた。
細身だけど筋肉質でスタイル良かったあっくん。
あぁ、もういなくなっちゃったな。
みんなで骨を拾って骨壷にいれていく。
余った骨は処分するとの事で、手の骨を遺骨として持ち帰りたいとお願いした。
大好きだったあっくんのゴツイ手。
おじいちゃんとおばあちゃんになってもずっと仲良く手をつないで生きていこうねって言ったのにね。
置いてくなんてひどいやんか。
右手の小指に遺骨リングを作ろうと決めていた。
約束げんまん。
赤い糸はこれからも繋がったままにしたい。
娘には1粒ダイヤのネックレス。
息子にはオシャレなデザインのネックレスに。
ずっとパパのこと忘れないであげて。
きっとずっとそばにいてくれるから。
収骨も終わり、精進あげのため葬儀社にみんなで戻る。
見上げた空はキレイな青空だった。