バードマンというタイトルから最近流行りの大作アメコミヒーローものと勘違いする勿れ、本作はかなり濃密なヒューマン。
表面的には役者である主人公が追い詰められ、狂っていく感じがブラックスワンと似てるけど、ブラックスワンでは若いおねーちゃんが主人公であるのに対して本作は歳食ったおっさんが主人公。男のプライド、バードマンとしての過去の栄光、家族関係、人間関係等に蝕まれていく主人公。渋い。ブラックスワンも面白かったけどこの渋みはなかった。
ラストはいろいろ解釈ができる感じ。この辺の観せ方も上手い!タイトルの(無知がもたらす予期せぬ奇跡)の意味も観たら分かるし、響くフレーズとして効いてる。
しかし特筆すべきはストーリーだけでなく演出も。ワンカット(風)なカメラワークが秀逸で、臨場感や現場感がすごい。カットなんていう概念が存在しない、芝居が主題になってるからなのかな。現代映画への批判も劇中ガンガン出てくるし、シニカルな意味も込めてるのかもしれない。いや、深読みかもしれないけど。
音楽も最高。基本的にはドラムのみで究極にシンプルだけど各シーンにバッチリあった音で、表現力がすげー。
ってことで、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、オススメです。アカデミー獲ったのも納得出来る。
ちなみに今日新宿武蔵野館でグリーンインフェルノ観てきました。めっちゃテンション上がってるからそのうちレビュー書くと思います。鉄は熱いうちに打ち倒せ!
