終わりなき夜に生まれつく 恩田陸 | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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『夜の底は柔らかな幻』のスピンオフ短編集。

山から降りてきた3人の少年(神山倖秀、葛城晃、青柳淳二)の物語。

 

 

 

 

 

砂の夜

須藤みつきと軍勇司が出会った傭兵キャンプ。

ルカス時代の青柳がコワイ。

異国の風習かぁ、と思ったら虐待だった。

虐げられていた子どもが無自覚に(異能力で)爆発するっていう流れの物語をたくさん読みすぎたおかげで子どものいる家でおきるポルターガイストや狐憑きだのの怪異は(周囲の大人がヤバい)ってすぐにピンとくるようになってしまった。

砂のざらざらしたかんじ、紛れこんでいつまでもすっきりしないかんじ、嫌な人間の嫌なかんじ。

 

 

 

 

 

夜のふたつの貌

軍と葛城の学生時代。

葛城が若い!

『夜の底〜』のすまし顔を思い出してフフっとした。

寄宿舎とか寮とか…いいですよね……

ぜんぜん違うけど『ポーの一族』とかのあのかんじぽくて大好きな雰囲気です。異分子を排除しようとマヌケなモブ学生がイジメようとしてくるのも、あっさり撃退されちゃうのも、お約束展開だけどほんっとに好き。

軍の受けていたホモフォビアなイジメの解釈は他にも通じるものがあるのかも。相手に自分の見たくない要素を投影するからこそ引っかかって気に食わない、ってなるのかも。

 

 

 

 

 

夜間飛行

葛城が若い!(2回目)

シゴかれてる葛城に「がんばえー」と声援をおくりたくなった。

誰しも若人のうちは苦労してたのねぇ。下積みはたいへんだ。

ラストに神山が登場。説明少なく不気味な強さだけ匂わせて消えるところがにくい。

 

 

 

 

 

終わりなき夜に生まれつく

凡人として一般の暮らしをしていた神山が本来の自分らしさ(人殺し・テロリスト・カリスマ…)に気づいてしまう話。

語り手の週刊誌記者岩切の探索の行きつく先がまさかの!

この話は独立した短編としても読み応えがあった。

 

 

 

 

 





 

 

 

 

 


 

 

 






 


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