今まで一番感謝していることは?
第一子を出産したとき、想定以上の悪露(おろ)があって用意したナプキン(生理用品)では追いつかなくなりそうだった。
下半身が爆発したみたいに痛かったのでふわふわもこもこのクッション性のあるでっかいナプキンが欲しくなった。
入院していた産婦人科病院にコンビニエンスストアや購買部などはなく、院内で買い物は出来なかった。
夫に「大きな生理用品を買ってきて欲しい」と言ったけれども全力拒否。
「むり!そんなの男が買えるか!」
我が夫は基本的に優しい人だけれども‘オレは男だ!’という価値観の人なので生理用品を購入するなど絶対にありえないと言うのである。
そういう人なのはわかっていた。
そんな気はしていたけれども、非常事態ならば折れてくれるかも…と一縷の望みをかけて聞いてみたのだ。
しかし無理なものは無理の一点張り。
(円座タイプクッションは買ってきてくれたので思い遣りがないわけではない……)
「お義母さんとかに頼んで。オレは無理」
頑なな態度を崩さない。
これはテコでも動かないな。
実家の母に頼むか。
頼めば買ってきてくれるだろうけど、いつ来てくれるかな……?
そう思っていたら友だちから電話があった。
「これからお見舞いに行こうと思うけど、何か欲しいものはある?」
なんてタイミング!
ナイス!
ナイスタイミング!!
「ある!大きいナプキンが欲しい!ふわふわの!!!」
高校生からの付き合いがある気心のしれた友だち(経産婦)はみなまで言わずとも理解してくれ、でっかいナプキンをたっぷり持ってきてくれた。
色々と助けてもらうことの多い人生で、この友人だけに限っても他にも何度も助けてもらったけれども、心から助かった……命拾いした…!(大げさ)と思ったのはこのとき。
シモのことだからめったな人には頼めないし、頼りの綱の夫は戦力外宣言するし、初めての出産で不安だったし。
実母に頼んでもすぐに来てくれたとは思うけれども、どうしたらいいんだ…!?と思ったその瞬間にあの電話があってすぐに持ってきてもらえたのは本当に助かった。ホッとした。
あれはありがたかったなあ、と思う。
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