言えないコトバ 益田ミリ 40歳はおばさんか? | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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わたしも「言えないことば」「あんまり口にしたくない言葉」ってあるなあ。



著者と同じのだと「おひや」

わたしも「お水、ください」って言っちゃうな。

水関係だと「チェイサー」は言うことに抵抗がない。
抵抗は無いけど、お店で頼むときは「チェイサー用のお水ください」って言う。


お会計は「会計、お願いします」かな。
「お勘定!」は言えない。
「チェックして」も言えない。



ファッション用語はねー
わたしはかなり語彙が古い。

子どもの頃なんてフツーに「えもんかけ」って使ってたもん。
ハンガーのことね。ホントは違うけど。
衣紋掛け、着物をかける柵みたいなアレです。アレ。
着物を着る人のいるおウチにはあるんじゃないかな。

「キャミソール」の薄っぺらいツルツルした生地のものは未だに「シミーズ」だと思っちゃうし。
きょうび「シミーズ」って言ったって誰にも通じないから言わないけれども。
でも心では思ってる。
知ってる?「シミーズ」


それと「ズボン」
ズボンぽい存在を「パンツ」って言うの、わたし、まだ抵抗がある。


「パンツ」って言ったらズボンの下に履く「パンティー」が浮かんでくるんだよぉおお!


下着の方じゃない意味で「パンツ」を発言するときは心の中で「…よし!」とちょっぴり覚悟を決めて声に出す。褌を締め直す気分。

わたしは「パンツ」と言える人間だ、と。

 

丹田に力を込めないと言えないのだ。

だって「パンツ」は「パンツ」だもん。

 

でも言うけどね!

言えるけどね!

わたしは言える人間だ!!

 

内心で「ズボン……」と思いながら。だけども。
なんで「ズボン」て言わなくなっちゃったんだろうね?




「チョッキ」が「ベスト」「ベスト」が「ジレ」に変化して、「スパッツ」が「レギンス」になっていくファッション用語の世界。
用語の刷新についていけないと老人なんだろうなぁと思う。






言うのが抵抗あったけど、屈服したのが「女子会」「〜女子」などの女子勢力。
もう一般名詞化しすぎて「女子」に意味を考える余地がなくなってきた気がする。

本心では「アラフォー女子」「大人女子」のような言葉には虫唾が走るけれども、女性誌でそのような言葉を見かけても平常心でいられるようになった。慣れってこわい。


アラサー(25歳〜35歳)は微妙な年齢だと思うけど、アラフォー(35歳〜45歳)はその領域ではないと思うアラフォー世代のわたし。

30歳をおばさん扱いするのは初婚年齢が28歳だか29歳だかの現代では微妙だと思う。
35歳くらいまではなんとか妙齢……と言えなくもない……かもしれない。
正直、ピチピチギャル時代は25歳までだと思うけど。

でも、40歳は、もういいじゃないか、と思う。

「若い女性」の枠で戦うには、あまりにも苦しい。
例外的に存在する美魔女がなぜ魔女の名を冠されているのか、考えてほしい。

無理なんだ、もう。

昔のアラフォーに比べたらずいぶん今のアラフォーは若いし美しくなっていると思うけれども、人口比で言えば60代以上の多い現代日本では「若い」部類かもしれないけれども。



許してほしい。

「女子」から降りさせてあげて。



本物の若い女性(10代20代)がこの世界にはフツーに存在しているのに、40代が同じ土俵に立ち続けるのは無理だ。
荷が重すぎる。

40歳を微妙な年齢だと感じるのは、本人にとっても周囲の人にとっても息苦しいんじゃない?

 

 

 

 

 

「40歳くらいのおばさん」は普通のコトバだ。

 

「1歳くらいの赤ちゃん」

「10歳くらいのこども」

そういうコトバだ。

 

40歳で「おばさん」というコトバに傷つかなくちゃあいけない、いつまでも「若い女性」から降りられない風潮こそが問題だと思う。

もういい……っ
やすめ……っ



「40歳くらいのおじさん」には違和感が無いし、発言を躊躇する人もあんまりいないだろうと思う。

そういうことなんだよね。



















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