69話は感動回でした。
テナはわかってたんだなあ。
そりゃそうか。10年だもんね。
10年いっしょに生きてきたんだもんね…
ユダの顔も知っていた。
アグニが眠れなかったことも。
食べ物の味がしなくなっていたことも。
偽りの笑顔で過ごしていたことも。
テナは知っていて、わかっていて、いっしょに生きていたんだね…
ファイアパンチのことは許せない。
だけど、アグニはアグニとして、みんなのニイサンとして生きてきたじゃないか。
なにも悪くなかった。
それでよかった。
もう人を殺さないで。
ファイアパンチにならないで。
みんなアグニの幸せを願っている。
アグニの脳裏に浮かぶのは、ルナとの思い出。
どこまでがルナで
どこからがルナ(ユダ)なのか。
拳と拳でした約束。
忘れない約束。
拳を下ろせ
とテナは言う。
アンタの幸せを願ってる
アグニは幽かに微笑み、テナの大事な人たちを殺したのは自分だと告げた。
俺はファイアパンチだ。
アグニは、ファイアパンチに。