花のち晴れ47話感想 馳天馬敗北 | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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近衛の嘘を知った天馬くん、真っ青。
ショックは大きい。

婚約者かつ恋人(一応おつきあいしてるんだよね、このふたり) である音の言葉を採らず、近衛の嘘を信じていたわけだから。

その事実に直面して、平静ではいられない。

弓道はボロボロ。的に一射もかすらず。
あまりの惨状にハルトに手抜きを疑われる始末。

 


動揺し激昂した勢いで近衛をぶっ叩く天馬くん。
吹っ飛ばされて鼻血ブーになる近衛。
呆然と見守るハルト。
何も言えない音。


益荒男勝負は戦意喪失した天馬くんの敗北で終わった。



天馬くんは、この一件で足元が崩れるような挫折を味わった、と思う。
眉目秀麗、品行方正、文武両道、パーフェクトな曇りなき道を歩んできた天馬くんの、初めての挫折。


天馬くんはこれを糧にできるだろうか?

曇りなき目で広く遠くまで見渡せていたはずが、何も見えていなかった。
信頼していた後輩の嘘を見抜けず、幼なじみで婚約者で恋人とは心が通い合っていなかった。


王道でいけば、この漫画はコンプレックスを抱えるハルトが成長していい男になってヒロインの音とくっつく話だろう。
ヘタレ少年ハルトが山あり谷ありで頑張っている姿は読んでいて清々しい。応援したくなる。




でも、天馬くん推しのわたしとしては、挫折を知った今後に期待したい。

闇堕ちするのか。
鉄が焼かれて鍛えられて美しく強い刀剣になるように、彼もまた一回り大きな男になるのか。



 

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