ガラスの仮面1巻-5 千の仮面を持つ少女 あらすじと感想 劇団つきかげ | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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マヤが劇団オンディーヌでパントマイムをしていたころ、月影千草と紅天女の話が語られる。

黒づくめで謎の演劇好きの不審人物は何者か?
その女性、月影千草は、舞台上演中に照明が落ちて顔に大怪我をして女優を引退した、往年の名女優であった。

美人女優がこの怪我…むごい。

32年前女優だった月影千草は幻の名作「紅天女」の主演女優であり、紅天女の劇作家・尾崎一蓮が死ぬ時に贈られた上演権を持っている。

速水真澄と小野寺はその上演権を求め、黒夫人のもとを訪れていたのだ。
しかし月影千草は他者に上演権を譲る気は毛頭なく、紅天女の後継者を自ら育成すべく劇団月影を立ち上げると言う。

さて、我らがマヤ、劇団オンディーヌには入れなかったが、やっぱりお芝居がしたい。
何をどうしたらいいのかわからないのでとりあえず演劇好きらしい月影千草の屋敷へ走る。

月影千草にお芝居への情熱を語るマヤ。
しかし「早く忘れなさい」とつれない反応。

いったん引いて煽る戦略にまんまと引っかかるマヤ。
「芝居ができるならなんでもするつもりです」
「その言葉に偽りはないわね」
月影先生、一本釣り成功の瞬間。
決心がにぶらないうちに源造にさっさと車を用意させ、劇団つきかげまで連れて行く手回しの良さ。完全に準備してたよね。

さらに月謝等々を働いていつか返すというマヤを追い込み、女優宣言までさせてしまう。

ちなみに同日、「白ばら夫人」の公演記者会見の席上で姫川亜弓も女優宣言している。

そんなわけで中華料理店すみこみ店員の母に女優になることを告げるマヤだが、当然のごとく大反対をうけ、家出。
母親の許可は貰ったとバレバレの嘘をつき劇団つきかげで寮生活をはじめる。

劇団つきかげのメンバー紹介。
北島マヤ
横浜出身 中学三年
沢渡美奈
北海道出身 16歳 高校二年になる{つまり現在高1)
春日泰子
福岡出身 16歳
水無月さやか
長野出身 中学三年
青木麗
東京出身 こんど高校三年(つまり現在高2)

他にも自宅から通ってくる劇団員多数。約100名。

劇団つきかげ入団式当日。

わざわざ出向いて建物の近所で劇団つきかげの財務状況を話す小野寺と速水真澄。
外観は立派だが、月影千草に財産はなく、影のスポンサーがいるらしい。
そんな話題は事務所でも喫茶店でもできるだろうに。とくに月影先生に挨拶するでもなく噂話だけして去るのだった。

一方、敷地内ではマヤの母親北島春が大騒ぎ。
「人さらい」「このバカ娘」「ここの先生にだまされてるんだよ」
いちいちごもっとも。
中学生の娘が家出して正体不明の団体で衣食住共にすると言い出したら半狂乱にもなる。

「この子を取り柄のない子にしてしまっているのはあなたです」
「なぜこのこの中に眠る可能性にかけてやろうとしないのですか」
「私ならただ一つの取り柄でも見出し育ててやることができるわ」
月影先生の熱い説教でよけいに頭に血がのぼった北島春、熱湯入りのやかんを持ち出して月影先生に迫る。
しかし月影先生は屈しない。屈しないどころかあえてやかんに突っ込んでいってるようにも見える勢いでマヤを庇う。ジュージューと熱湯を浴び、将来女優になるマヤを無傷で守った。
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まったく退かないマヤとおそろしい形相の月影先生に気圧され、
「二度と帰ってくるな」「うちの娘じゃない」
捨て台詞を吐いて逃走する北島春だった。娘を取り返したかっただけなのに、不器用。

入団式は春の乱入で流れてしまったのか、建物のある部屋にマヤを誘う月影先生。
がらんとした部屋には壁に掛けられた仮面が3つ。

「役者は数多くの仮面をかぶらなければならない」
「あなたは千の仮面をもっている」

こうしてマヤは女優への道を歩きはじめるのだった。




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