これ、帯の推薦文と解説を冨樫義博が書いてるんですよ。
それで興味をもって衝動買い。
休載漫画家が推薦する作家、さすがです。
また作家買いリストに一名追加です。
交通事故に遭った男女を襲う“無関心”という恐怖を描く表題作、引きこもりの果てに家庭内暴力に走った息子の殺害を企てる夫婦の絶望(『倅解体』)。孤独に暮らす女性にふりかかる理不尽な災禍(『仔猫と天然ガス』)。定年を迎えたその日、同僚たちに手のひら返しの仕打ちを受ける男のおののき(『定年忌』)ほか、理解不能な他人たちに囲まれているという日常的不安が生み出す悪夢を描く14編。
最近怖いのばっかり読んでますが、貴志祐介とはまったく!まああったくタイプが違います。
貴志佑介は大衆娯楽小説家、平山夢明は・・・芸術家?
表現が難しいけど、タッキー&翼と野村義男くらい違う。
ただグロテスクなだけじゃなく、理解の及ばない不気味さが真骨頂。
理不尽で不条理な世界、通じない言葉、感情。
必死で手を伸ばしてもつるつると滑り落ちてつかめないもどかしさ。
すばらしい!!