映画「笑う大天使(ミカエル)
」の原作者川原泉の新作。
カーラくんには珍しく恋愛がテーマです。
でもカーラくんらしく、ナマナマしい恋愛ではない。
あくまで「照れ」や「思いやり」や「鈍感」がちりばめられています。
すばらしくみんな優しい。
旧作から川原泉は繰り返し
「声なきマイノリティの声を聞け!」
と言っている。
「ぼんやりしていてとりえがなさそうな子」
「欠落家庭に育った子」
「みんなと同じような行動が出来ない子」
「とびぬけて優秀な子」
「嗜好が人と違う子」
少数派で生きる 生き辛さ を、深刻にしないで癒してくれる。
この作品も恋愛テーマだけれど、やっぱりマイノリティが主役でもある。