親友が会社を退職した。

 

順番から言えば私が先に見送ってもらう筈だったので、ぽっかり穴のあいたような気持ちになっている。

 

 

ブーケ1

 

 

20年近くのあいだ、何でも話したし、何でも話を聞いた。

 

困ったときは助けてくれたし悲しいときはスナフキンぐらいの丁度良い距離感で見守ってくれた。

 

 

 

楽しいお酒を沢山飲んで、大笑いした。

寂しそうにしている人やつまらなそうにしている人にいつも気がつき、必ず声を掛けた。

 

嫌なヤカラにはわがことのように怒ってくれた。

 

友だちの少ない私に、良い仲間を沢山紹介してくれた。

 

 

ブーケ1

 

 

商社の入社面接で、海外には行きたくない、と答えた。

受けやインパクトを狙ったわけではなく、本気でそう思っていた。

 

「”海外に行きたいから商社に入る”、と言うのは、”芸能人に会いたいからテレビ局に入る”、と言うのと同じだ」

 

と詭弁をかましたにもかかわらず、なぜか合格した。

 

はじめての海外出張の前日は、さながら学徒出陣前夜のようだった。

 

その後中国に転勤が決まったときは明日が出発という歓送会の隅っこの席で、

「今からでもいいので中国じゃなくて中国地方になりませんか」

と上司にぼやき、往生際が悪かった。

 

なのに行ってみたらすぐに現地スタッフたちの勤勉な優しさの虜になり、帰任が決まったときは悲しがった。

 

 

ブーケ1

 

 

退職前、最後に会ったのは、先月のキンちゃんの帰任送別会だった。

キンちゃんもまた、親友が縁で出会えた友だちだった。

 

会を主催した同僚は、メキシコのゲレロネグロから帰任したばかりだった。

親友が、海と塩田しかないようなその地に ”一度行っておきたかった” 、と言うのをなんだか意外な気持ちで聞いた。

大人になったんだな、と、思った。

 

 

 

 

 

 

 

思った、だった、してくれた。

 

 

 

 

 

 


・・・いや、

追悼記事の書きっぷり凝視

 

 

ブーケ1

 

 

人間味に溢れる人柄は後輩に慕われ、先輩には可愛がられた。

だから会社を辞めてもきっと面白い人生が待っているに違いないと思う。

 

健康で、長生きして、家族仲良くありますように。

 

ありがとう。

 

 

*****

 

 

次回こそ90歳のハワイ紀行の続きを書こうと思います。

 

やったことリストの報告って意外とおもしろくなくて(笑)、でもこのブログのコンセプトですので書ききろう。

 

 

 

 

 

 

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