瀬戸内寂聴さんが亡くなった。
説法とかもそんなに興味はなかったし人となりとか生き方とかについてはコメントを控えたいと思いますが、簡潔かつ美しい文章が好きで、瀬戸内晴美時代の絶版になった小説まで手に入れたりして読み漁った時期がある。
90代の俳人鈴木真砂女をモデルとした「いよよ華やぐ」も、好きな小説だった。
70代、80代、90代の女性たちの愛を描いた小説、と言ったらなんだかキワモノっぽく聞こえるかもしれませんが、とても美しい小説です。
超絶の引き寄せパワーでバッタリ遭遇したこともあったのに、とうとう再会することができなくて残念に思う。
このときです ↓。
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私は通勤時間が長かったので、若い頃は沢山本を読んだ。
図書館にもよく通った。
視力が落ちるとともに本を読むのが億劫になり、最近は会社の社内報すらきちんと目を通すのが面倒になってしまった。
夫が存命のころ家族ぐるみでお付き合いしていたご夫婦は、ご主人が大変な読書家だった。
お宅にお邪魔して飲んでいるとき奥様が、お給料から毎月相当な額の本を買ってしまい困っている、とご主人の愚痴をこぼした。
酩酊しつつそれを聞いた夫が、
「本だったらまだ良いですよ、残りますからね。
俺なんて全~部オシッコになっちゃうんだから。」
と楽しそうに慰めた。
わかっているなら何とかしろや、と、思った。
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久しぶりに読書、しようかなー。
・・・と、父のオムツを取り換えながら考えた秋の夜でした💩。シモのはなし多めですみません。