父とNHKを見ながら家族LINEで子どもたちとワクチン接種に関するやりとりをしていたら、もののけ姫をやっているからみてねと次女に言われた。
子どもたちの好きなジブリ映画のひとつでテレビで放映されるたびに家族で鑑賞してきた。うちにビデオもある。
にもかかわらず私はこの映画を一度も最後まで観たことがない。
途中で必ず寝てしまうからだ。
テレビを見ながら寝てしまうことはよくあるけれど、映画を観て寝てしまうのはもののけ姫だけだ。
つまらないとか退屈とかそんなんじゃくて、なんかこう、サブリミナル効果とかで催眠術でもかけられているんじゃないかと思うほど、いつなんどきも寝てしまう。
ママがもののけ姫を完走したことがない、という話は家族の中でちょっとしたネタになっている。
そういう背景あっての今回の次女の振りだった。
開始から数十分経ってはいるものの、今夜こそ、最後までいけそうな気がするぅー♪（あると思います）。
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チャンネルを変えると、いきなり初めて見るシーンだった。
ここまで起きてたことないんだね、ママ。
とLINEしたら
えっ！まだ序盤なのに・・・
と絶句されて、えっ！そうなの？と、逆に驚く。
そうこうするうち画面に飛び散る血しぶき、血しぶき、血しぶき。
うわあ。。。、と思って見ていると、なぜかそこで父（要介護４）が爆笑する。
。。。
お父さん。どうした。どこに笑うポイントがあった。
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今日こそは、という意気込みのお陰か昨日ワクチンの副反応で終日ダウンして寝ていたせいか、なかなか眠くならない。
そうなると声優は誰だったかしら、と余計なことも気になってくる。
番組情報を確認すると、サンの声をやっているのは石田ゆり子だった。
石田ゆり子には思い出がある。
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会社のキャリア採用の一次面接に、若く綺麗な女性が候補者として応じてくださった。
諸般の事情で結果としてその女性は二次面接に進まなかったが、一次面接を行った二人の女性管理職が口を揃えて新垣結衣に似ていた、とコメントしたので二次面接官を予定していた男性管理職たちがちょっとざわついた。
ちょうどドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が世を席巻していた頃だった。
確かに美しい人ではあったけれど、ガッキーとはちょっと違ったんじゃないか。
一次面接に同席していたからと所感を求められた私は、
彼女が新垣結衣に似ている確率よりも私が石田ゆり子に似ている確率の方が高いと思う、と答えた。
遠回しに似ていなかったよ、ということを伝えたつもりだった。
ところが答えた相手が逃げ恥を見たことがない人だった。
その後、みきさんが自分のことを石田ゆり子に似ていると言っているらしい、という恥ずかしい噂が社内に広まり、しばらくのあいだ肩身の狭い思いをした。
ゆり子２０％。
私が２０％で、彼女が１５％だって言いたかっただけだったのに。
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そんなことを甘じょっぱく思い出していたら小腹が空いてきた。
昨日は熱にうなされてあまり食べられなかった。
今日も一日小食ぎみで、体重も少し落ちていた。
そうだ、甘くてふわふわしたものを買いに行こう。
意外なポイントでゲラゲラ笑う父を寝かしつけ、小雨の中、車でローソンに向かう。
ローソンのトロケマシューです。
美味しい
。
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トロケマシューを食べていたら、生クリームに引き寄せられたのか飼い猫のちーが私にすり寄ってきた。
ちーも熱中症からくる脱水症状から回復したばかりで、こうして元気になってくれて嬉しい。
調子に乗ったちーは仏壇がわりのキャビネットに飛び乗り、お線香の束にすりすりをしはじめた。
ちーは親友がうちでは使わないからと譲ってくれたこのお線香の香りが大好きで、いつもこうしてすりすりしては全部器の高さにぽきぽきと折ってしまう。
やめてー、と言いながら近づくと、何を思ったかすりすりの位置をずらし、線香立ての灰に思いっきりぱふっと頭を突っ込んで灰だらけになってしまった。
ぎゃー。
リアル猫灰だらけを一応動画撮影してから拭いてやる。
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気がついたらテレビの画面にエンドロールが流れていた。
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PARUKA、AI、ママはやりました。
はじめてもののけ姫を見て寝なかったよ。
ブログを書いたり色々気を逸らしたりしながら、催眠術にかからないように頑張りました。
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全てのジブリファンに心から謝るとともに、ハッシュタグにジブリは自粛しときます。
