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RICS代表金石成俊のブログ

自宅の購入、不動産売買、リフォームや土地活用など、不動産取引き全般の豆知識や事例に基づいた、考えをまとめてみます。

こんにちは。

RICS代表の金石です。

今回は今の不動産取引きのあり方について、私なりの考え方を書いてみたいと思います。

多くの方が不動産取引を初めて経験するのは、人生で一番大きい買い物のマイホームを購入する時ですね。
中には親から引き継いだ自宅の建替えやリフォーム、代々引き継いできた土地の売却や相続対策で土地を活用するなどケースもあります。最近では子供達が都市に出てしまい、誰も住まなくなった実家を売却したいなどのご相談も増えています。とはいっても人生何度も経験する事ではありません。

一度不動産取引を経験された方ならご存知だとは思いますが、一つの不動産取引を行う為には多くの行程を踏まなくてはなりません。

ケース① 一戸建てを購入する場合
住みたい場所や地域と予算を決める → インターネットやパンフレットでの検討 → 住宅展示場や現地に物件を見に行く → 複数社の提案を聞き業者を選定する → 銀行への融資打診 → 融資が決定し契約 → 請負業者が諸申請 → 地鎮祭 → 着工 → 工事途中での検査 → 完工引渡し → 引越し 

大まかに書き出してもこれだけの行程を踏まなくてはならず、この行程で集まる書類をみると、検討したメーカーからの提案書(見積り、カタログ、パンフレット)・申請書類一式(測量図、道路査定図、上下水の確認書類、各種申請書)・建物の図面一式・保証書・説明書、銀行融資に関する書類や土地や建物の権利書などなど、多い方だと段ボール箱に納まりきらないほどの書類が集まります。

ここに至るまでも、モデルルームを一度見に行ったりすると、仕事中に勧誘の電話があったり、ダイレクトメールでお知らせが届いたりと企業からのアプローチは続きます。


ケース② 不動産を売却する場合 ※売却地の現況で行程は変わります

売却する不動産の資料を集める(登記簿謄本、他) → 複数の不動産業者に査定を依頼 → 現場の立ち会い → 査定額を見比べて条件の判断 → 売却先の企業を選定(※この場合の売却方法がいくつかあります) → 契約の締結 → 確定測量 → 隣地立会い → 不動産登記 → 支払い → 翌年譲渡所得税の申告  

近年核家族化が進み、広い一戸建てからマンションに移り住むという需要は増えています。その場合は上記の購入と売却の両方を同時進行し、更に不動産の買換え特例などの税金の減免を考えなければなりません。

例えが長くなりましたが、現在の不動産取引は法人・個人は関係無く、多くの手間とコストがかかります。しかし、多くの手間を掛けたからといって、全ての人が安心安全な取引きを出来ている訳では無く、不動産取引きで失敗した方や、後悔している方は後を絶ちません。

何故なら、個人の行う不動産取引では、取組む方のほとんどが知識が無く手探り状態で取引に望むので、最終的には売る側である企業主導での取引になっています。その為、買った後に「思っていたのと違う」「この説明は聞いていない」結果こんなはずでは無かったと後悔するのです。
不動産取引は言わば、一生をかけて決断するもので失敗は許されません。

今の不動産取引の流れから個人にかかる手間を簡素化し、また誰もが安心安全に取組める仕組みが必要なのではないでしょうか。

仕組み作りには時間を要しますが、不動産の専門家は全国に沢山いらっしゃいます。また不動産だけではなく税務や法務の様々な観点から、自分や家族の将来をじっくり考え取組む事をお勧めします。